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その1『とっても☆あうあう大作戦』




私古手梨花は悟史と一緒に、玩具屋の前に来た。
私は悟史の運命を変えるため、羽入の思いついた策略を開始する。
ちなみに悟史は、沙都子の誕生日プレゼントを買うために、アルバイトを始めたばかりの時期、私…というか、羽入の企んだ作戦はこれ。
私はまず悟史が買う予定のおっきなクマのぬいぐるみを指差す。

「悟史、実は沙都子の欲しいぬいぐるみはこれじゃなくて……」と、そこで、指差す先を、その隣の3回り小さいウサギのぬいぐるみに変え、悟史に笑顔を向ける「これなのです」
悟史の驚いた顔
「え、そうなの?」「はいなのです。沙都子はウサギさんが大好きなのですよ。にぱ〜☆」「でも、こっちの方が大きいし、値段も」といって、悟史はクマのぬいぐるみを指差す。
「みー?悟史は、十センチのガラス玉と、一センチのダイヤどちらがほしいですか?」「んー、それはダイヤだけど」「沙都子にとってはクマさんはガラス玉、ウサギさんはダイヤなのです」「んー」
悟史はしばらくウサギとクマのぬいぐるみを見比べたあと、意を決したようにつぶやく「そっか、こっちにするよ。ありがと梨花ちゃん」「みー☆」

その後、しばらくして、悟史と別れたあと、私は羽入に懐疑の視線を向ける。「本当にこれで、運命は変わるの?」
羽入は鼻高々に胸をはる。
「はいなのです。ウサギのぬいぐるみはクマのぬいぐるみより安く。お値段なんと10分の1以下なのです。これで悟史は二、三日のアルバイトで目的達成!バイトは野球に代わるために、心の負担が減り、叔母殺しをしないはずなのですよ。誰だって働くのなんか嫌なのです。それが全ての」あっという間に時は経って―綿流しの当日夜10時―

「死んだわね。……玉枝」「あうあうー!おかしいのです!あり得ないのです!悟史は働きもせず、あんなにあんなに野球で遊んでストレス発散したのに、どうして叔母を殺すのです!?二日働いたのがそれほど心の負担になったと言うのですかっ、人を殺すくらいに!!確かに働くのは嫌なのですっでも」
羽入はドタンバタンと跳ね回り、ワキャワキャと言い訳を繰り返す。「ちょっぴり妹をきらってるくせにあり得ないのですー!2日働くのがそこまで」そこで、場を凍らす、私の一言。
「……それで?言い訳が済んだら、これ食べるけど」そう言って私はキムチをチラリ、羽入は一緒怯えを浮かべたあと、唇を噛み、決然と言い放つ!「まだなのです!この作戦は二段構えなのですよ!!」「……言ってみて」「いいですか、いつもなら悟史はオモチャ屋で、大石に詰め寄られ発症を早めますです。でも今回は、もう誕生日プレゼントを買ってあるため興宮に行かないっ!それならば、運命は変わるのです!だって大石も詩音も興宮にいく!その時悟史は雛見沢ーっ!会う人物が違えば、運命だって」―それからまたまた時は経ち、数日後―

「悟史、捕まったわね。警察に……、ちょろいもんだったわ」
私は窓の外を見ながらため息をつく、後ろから羽入の怯えた声「……あぅ、捕まったのです。サイコロの1なのです」「くすくす、考えてみれば当然よね。悟史が連行されかけた時に、詩音が守るんだから、居ない時なら悟史は警察に捕まる。心が折れて自供してね。
今回は捕まったから、悟史は牢屋の中で発症して死ぬのかしら?」「そうなりますですが…あう☆梨花が笑ってくれてよかったのです。僕の本当の作戦は、運命に疲れはてた梨花を笑わせるた…ひゃうっ!?かりゃひ辛いのでしゅっ!」「あーもうっ、あんたのせいで一回分世界を無駄にしたじゃない!!どうしてくれんのよ!そのままならまだしも、悟史まで死んで、この世界はおしまいよおしまい!!」「はぅあぅあぅだってりきゃだって、さんせいしたの、ひう!?ひゃああぁかりゃい辛いのでしゅ!」「なっにがお値段10分の1よっ、働かないだけで変わるわけないでしょ!?ちょっとは考え」
―こうして一つの世界は幕を閉じた―

不毛なる梨花日記、完!!







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