おかえりなさい、あなたに会えてとても嬉しいわ。一人だと時間の進みすらわからなくなるから……、今日はとても楽しくなりそう。
それで一つ質問があるのだけど、気を悪くしないで聞いてね。
……あなたが来たのは何回目?んー、というより、今いるのは一回目のあなた?三回目のあなた?
あ……ごめんなさい、あなたということは分かるのだけど、その時々で来るあなたが違うから、私には見分けがつかないのよ。 八回目のあなたのあとに、二回目のあなたが来たり、五回目のあとが百回目だったり、私にはどれがどれやら…
なんて、あなたには関係ない話よね。
1人でずっと過ごしていると、こんな風に人との会話を忘れてしまうのよ。だって、そんなことくらいしか考えることがないんだもの。
え?くすくす。ありがと、私に慣れてくれたなら、安心して話せるわ。
それでせっかく来てくれたのだし、少しはお持て成ししたいところだけど……いつもの通りここには何もな……え?
ああ、これ?…これはカケラ、私が紡いだ偽りのね。
……そう?それがいいなら、そうしていて、このカケラ以外に何もない空間だけど、せめてあなたの自由に過ごして……、それが私の精一杯のお持て成し、カケラと時間しかないこの場所が、少しでもあなたのお気に召しますように…………
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