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二形小説書物庫
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拒絶反応
By 優兎
2012-02-16 23:25:44

その日。校内掲示板に張り出されていた一枚の募集用紙を見て、風間ゆかは立ち眩みを感じた。

『レズ愛好者募集!』

その募集用紙の一番上にでかでかと書かれたその一言に、友人の行動力が何か間違った方向へ走り始めたのを、ゆかは確信した。


CA002
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By 優兎
2012-03-01 03:23:16
Hello“ジョニ子”3-2


ギッ……。

「……っ!?」

圧迫されるクリトリスから、断続的にゾワリとする寒気が背筋を駆け抜けて行く。

しかし、腰を椅子に押し付けて得られる快楽は、もどかしく、更なる快楽を求め、ジョニ子はしゃぶっていた指を放すと下腹部……クリトリスへと導いた。

「ゆかぁ……」

自らの唾液と、膣から滲んだ愛液を潤滑油にして、既に充血して膨らんでいるクリトリスに指を這わせる。

「ぅんっ……!!」

途端、脳内に稲光のように強い光が瞬く。



そして……。



先程とは、比べモノにならない程の快感…。

クリトリスを撫で付け、押し潰す度に快感が駆け上がる。

昼間、居眠りを始めたゆかの唇に、悪戯心で添えた指。
その指に当然のように舌を這わせ、口内へと導いたゆか。

その時のゆか顔。舌の感触。唇の感触。

総てを、ジョニ子は指からクリトリスへと置き換えて行く。

「あぅっ……!?」

増す快感に押し殺す声に比例し、椅子の軋む音はどんどん大きくなって行く。

「ゆか……そんなに……舐めたら……イクぅ…」

脳内の屋上で……ゆかの顔に跨り、腰を振る自分が背筋を反らし、上り詰め、絶頂に痙攣するのと同時だった。

「……ィクうぅぅぅぅぅ……んうっ!!」

現実のジョニ子も上り詰め、抑え切れぬ声を吐き出し、体を激しく震わせた。

絶頂の余韻に机に突っ伏し、快感に濁った目でジョニ子は呟く。

「……ほしぃよ……抱いて……私を…」

−独りにしないで−

男に肩を抱かれ、自分に背を向け離れ行く影を脳裏を最期に、ジョニ子の意識は途切れた。





翌朝。

「ジョニ子……。オナニー煩い…」

登校時間に、隣室の女生徒からの苦情にジョニ子は赤面し、穴があったら入りたい衝動に駆られるのだった。



CA002
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By 優兎
2012-03-03 01:57:46
Hello“ジッコ突撃艇”1-1


「でかい溜め息じゃのぅ……乾」

「まぁね……」

どこぞの国からホームステイに来た、一見すると年頃の少女に見えるマルマルに、乾は気のない返事を返す。

「せっかくの良い男の子(おのこ)が台無しであろうが?」

去年の冬。告白してOKを貰った少女に一週間と経たぬ間にフられると言った悲劇を乾は経験した。

そして、昨日。その少女から携帯に連絡があった。



……そして今日の昼。
乾は、階段を登り、るなの待つ屋上へと向かった。

「あれ? 乾?」

屋上のドアをくぐり抜けた乾に、ゆかが珍しいと言った様子で声をかけて来た。

「待ってたよぉ。乾くん!」

そして、その隣には何時もの様にるなの姿。

乾は胸の奥がちくりと痛み、二人の仲睦まじい姿に笑みが漏れた。

「るなが呼んだの?」

そう尋ねたゆかに、るなはピースサインで応えた。

「実は、乾くんにお願いがあってぇ……くすくす」

乾はこの時、軽い頭痛を覚えていた。

そんな乾の様子にるなは気付くはずもなく、自分の思いつきを披露したくて堪らない感じだ。

『お願い……?』

乾とゆかの声がハモる。

「くすくす……ジョニ子ちゃん、彼氏が欲しいって言ってたじゃない?
だから、乾くんを紹介してあげようと思って!」

蒼天の空の下。爽やかに笑うるなの顔を見て、乾の胃が痛み始めた。




CA002
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By 優兎
2012-12-25 02:25:34
Hello " ジッコ突撃艇"1-2


それはそれはひどい目にあった。

まず、片思いのるなから、友達の彼氏候補に選ばれたのが最悪だった。

更に放課後には、件の彼女……火野響子の前に、連れていかれたのだ。

「ジョニ子ちゃーん!」
にこやかに、火野に向かって手を振るるな。

そんなるなとは、対照的に火野は明らかに刺々しい態度だった。

火野響子……。美人にして、入学当初はバレー部期待の新人『真紅の稲妻』と、ちょっとした話題になった少女……。

荷が勝ち過ぎている……あからかに、自分には無理だと乾は革新した。

着いてくるのを、拒否し、用事があるとさっさと逃げてしまったゆかは大正解だ。

自然と、一歩後退り……。

るながオーバーアクションで火野に、なにやら、話しているのが聞こえる。
既に職務放棄していた乾の耳と脳は、話の内容は解らない。

ただ……火野の表情がみるみる内に、凶悪なものへと変貌していくのが解り、乾は更に一歩後ろへと下がったのである。

「ふざけないでよ!?」

火野の一喝。
それと同時に振り上げられた手は、るなへと撃ち下ろされた。


「どうしたと言うのじゃ、乾?」
その夜。片想いの娘に女の子を紹介され、そして、るなと共に手酷く怒られ、溜め息しか出ない乾。
そんな乾の様子に、マルマルは心底心配して、声を掛けるのであった。




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