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 やっと入った本題に、目を輝かせて携帯を見せてくる。キラキラと無垢な瞳は見ていてとても眩しく、智春はメガネを直すフリをしながら、手で目を覆い隠した。


(こんな純粋なやつ、俺は知らない)


 自分は汚れた世界しか見てこなかったし、そういうことをしてきた。彼…四季という子は孤独ながら綺麗ではあったが、決して純粋ではなかった。

 あまりに、純粋で。そして自分ではなく誰かのためになんて四季と似た部分があって。それをどうして断ろうか。


――ボソッ

「…椎名が選んだものなら何でも喜びそうだがな」

「……?」

「いや…まぁ、待て。少し見てやる」

「っ…(パァア)…!」

(わーいっ、おおきに先生っ)


 クシャリと頭を撫でながら、ニヤリと妖しい笑みを浮かべる智春に、紅葉はニコニコと笑顔を返した。それから少し待って、簡単にまとめてくれたリストを受け取る。

 紅葉はそれを見て、買うときはどうすればいいかを智春に聞いた。


「買いにいけばいいだろう」

「(うぅ…)」
【みんなついてきちゃうんです…】



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