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「はぁ…ここまで来れば大丈夫だろっ」
しばらく走り、後を追ってこないことを確かめて陸はやっと止まった。
『ね、みんなほっといていいの?』
「ん?いーのいーの!それよりもさ、どっか見たいとことかある?」
涼はみんなのことを心配するが陸は知ったこっちゃない、と言う感じで涼とどこで過ごそうか悩んでいる。そんな陸の楽しそうな様子につられつい涼は、
『お庭みたい!!』
と答えてしまった。
「よし、なら早速行くぞ!!」
『おーっ!!』
2人のテンションが高いまま、ホテルの庭へと向かった。
「あれ?涼は?」
「あっ!!陸もいない」
「やられた…」
涼が居ないことに気づいた京一たち。海も陸が居ないことに気づいた。やられてしまったと後悔する者もいれば、早速探しに行く者もいる。その中のひとりが追い付くのだが、それはもう少し先の話だ。
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