3 「はぁ…ここまで来れば大丈夫だろっ」 しばらく走り、後を追ってこないことを確かめて陸はやっと止まった。 『ね、みんなほっといていいの?』 「ん?いーのいーの!それよりもさ、どっか見たいとことかある?」 涼はみんなのことを心配するが陸は知ったこっちゃない、と言う感じで涼とどこで過ごそうか悩んでいる。そんな陸の楽しそうな様子につられつい涼は、 『お庭みたい!!』 と答えてしまった。 「よし、なら早速行くぞ!!」 『おーっ!!』 2人のテンションが高いまま、ホテルの庭へと向かった。 「あれ?涼は?」 「あっ!!陸もいない」 「やられた…」 涼が居ないことに気づいた京一たち。海も陸が居ないことに気づいた。やられてしまったと後悔する者もいれば、早速探しに行く者もいる。その中のひとりが追い付くのだが、それはもう少し先の話だ。 [*前へ][次へ#] [戻る] |