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「え、神田。
僕は教団に行けば良いんですね?」

「…あぁ」

「ウォーカー殿にはトマも同行いたします」

「よろしくお願いします」

深々とお辞儀をして、…エクソシストらしくない。

「ところで、お前は何を食ってる」

先程から突っ込みたかったのだ。

「どこからどう見たって、サンドイッチじゃないですか。
ただ、普通のよりもちょっと大きいですけど」

ちょっとじゃない!
全っ然ちょっとじゃない!!

「…よく売ってたな」

「特製なんですよ?
販売していた女の人に頼んだら、笑いながら快く作ってくれたんです!」

サンドイッチ……
女……

「…聞いてます?
しかも、その人はサポーターの方だったんですよ!
コートのボタンが僕らのとお揃いなので、聞いたら教えてくれ…」

「名前は!?」

アレンの言葉を神田が遮った。

「〜〜〜いきなり何ですか、大声で!
…知りませんよ、知らない人に突然聞いたら怪しいじゃないですか」

「チッ…どこだ、その女がいたのは!」

アレンが答えるまでの時間でさえ、神田のイライラを増やしていく。

「えっと、地名は思い出せません」

「チッ、役立たず」

「(イラッ)
僕が買ってるとこ、見てたと思うんですけど。
いえ、絶対に見てました」

「は?
んなの見てねぇよ」

「いーえ!
見てました!!
この馬車に乗る前、汽車の乗り継ぎの時に時間があって、その時に買ってました!」

「(んなの見るわけねー!
しかも逆切れすんじゃねぇよ)
よし、じゃ戻れ!」

馬車の綱を引く人に怒鳴る。
すぐに馬車は止まり、来た道を戻り始める。

「ちょっと、何をするんですか!」

馬車の中では、アレンの持つサンドイッチを神田が一口食べていた。

「別に気にしませんけど、一体どうしたんですか?
急に」

「この味は、間違いない」

「…あの、ホント、聞いてます?」

「お前、サポーターって何だか知ってるか?
あと、コートのボタンの意味」

「は?
…知りません。
サポーターの存在自体、今日知りました」

「サポーターってのは、教団の協力者の事だ。
その証として、ローズクロスは持っているが、ボタンを持つ事は無い」

「え?でも…」

「このボタンは、持ち主が分かるように裏側に名前が彫り込んである。
…これを持っているのは、エクソシストしか見たことはない」



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