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ある時、アレン・ウォーカーが入団した。
「あ、カンダ」
その場から立ち去ろうとしていた神田にギロッと睨まれる。
「(こ、怖っ!)
これからよろしく」
「呪われてる奴と握手なんかするかよ」
そう言ってさっさと歩いて行ってしまう。
「(…差別…)」
「ごめんね、
任務から戻ったばかりで気が立ってるの。
また、見つからなかったのね…(小声)」
ここでも、リナリーは少し弁解する。
そんなこんなで出会った二人。
運命なのか、次の日に急遽任務に行かされる事に。
自分の事は二の次にして、マテールの人形を庇ったアレン。
そんな彼を庇って、神田も全治5ヶ月の大怪我を負ってしまった。
「何であんな奴のために…。
あいつに被る所、あったか…?」
そう、『あいつ』―――『香奈』。
香奈も、いつも他人の事ばかり気にして。
防御するだけで精一杯だったってのに。
まだ生きている筈なのに…何処で何をしているんだ?
お前が切ってくれないから、髪もこんなに伸びちまった。
本当に、もういい加減出て来てくれよ…。
全治5ヶ月の怪我が4日で治り、モヤシのもとへ行く。
「オレはすぐに次の任務に行く。
お前はイノセンスを持って教団に戻れ」
「…あれ?
全治5ヶ月の人が何でいるんですか」
「治った」
あっさりと言うが、現実的に有り得ない事である。
「…オレ達は破壊者なんだ、救済者じゃない。
つらいなら、今すぐ止めてくれば良いじゃないか」
歌い続ける、あの人形を。
「約束なんです。
ララを止めるのは、グゾルだけなんだ…」
その時、風が吹いて―――。
((歌が止まった…))
建物の中に入ると。
やはり人形は止まっていた。
「……神田…。
それでも僕は、救済できる破壊者になりたいです…」
それからオレ達はその町を離れた後、途中まで同じ行程で行く事になっている。
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