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「水分とった?」
「いやまだ」
「飲みなよ、我慢すると脱水症状になる」
「じゃあそうする」
備え付けてある給水器から水を汲み、ナマエはクラウドに手渡す。
それなりにキツイこの訓練に、クラウドも喉が渇いていたらしく
あっという間に飲み干してしまい、ナマエは笑った。
「そう言えば、最近見ないよな」
クラウドは唐突に、辺りを見回しながらそう言う。
ナマエも水を飲もうとグラスに口をつけるところだった。
「誰?」
「ザックス」
ピタリ、
ナマエは動きを止めた。
「モデオヘイムの任務の後は全然見かけなくなってさ。どうしてる?」
「…さぁ」
クラウドがナマエを振り返る時には、ナマエは動きを再開させていた。
コクッと水が喉をくだる音を聞く。
「ナマエも知らないのか?」
「…うん、私も同じくらい見てない」
空になったグラスを置き、ナマエは困ったような笑みを浮かべてみせた。
そっか、とクラウドは頷く。
「ナマエなら知ってると思ったんだけどな」
「どうして?」
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