[携帯モード] [URL送信]
ページ:7



「水分とった?」

「いやまだ」

「飲みなよ、我慢すると脱水症状になる」

「じゃあそうする」


備え付けてある給水器から水を汲み、ナマエはクラウドに手渡す。
それなりにキツイこの訓練に、クラウドも喉が渇いていたらしく
あっという間に飲み干してしまい、ナマエは笑った。


「そう言えば、最近見ないよな」


クラウドは唐突に、辺りを見回しながらそう言う。
ナマエも水を飲もうとグラスに口をつけるところだった。


「誰?」

「ザックス」


ピタリ、
ナマエは動きを止めた。


「モデオヘイムの任務の後は全然見かけなくなってさ。どうしてる?」

「…さぁ」


クラウドがナマエを振り返る時には、ナマエは動きを再開させていた。
コクッと水が喉をくだる音を聞く。


「ナマエも知らないのか?」

「…うん、私も同じくらい見てない」


空になったグラスを置き、ナマエは困ったような笑みを浮かべてみせた。
そっか、とクラウドは頷く。


「ナマエなら知ってると思ったんだけどな」

「どうして?」



[*前へ][次へ#]

7/12ページ

[戻る]


第3回BLove小説漫画コンテスト開催中
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!