ページ:7 「水分とった?」 「いやまだ」 「飲みなよ、我慢すると脱水症状になる」 「じゃあそうする」 備え付けてある給水器から水を汲み、ナマエはクラウドに手渡す。 それなりにキツイこの訓練に、クラウドも喉が渇いていたらしく あっという間に飲み干してしまい、ナマエは笑った。 「そう言えば、最近見ないよな」 クラウドは唐突に、辺りを見回しながらそう言う。 ナマエも水を飲もうとグラスに口をつけるところだった。 「誰?」 「ザックス」 ピタリ、 ナマエは動きを止めた。 「モデオヘイムの任務の後は全然見かけなくなってさ。どうしてる?」 「…さぁ」 クラウドがナマエを振り返る時には、ナマエは動きを再開させていた。 コクッと水が喉をくだる音を聞く。 「ナマエも知らないのか?」 「…うん、私も同じくらい見てない」 空になったグラスを置き、ナマエは困ったような笑みを浮かべてみせた。 そっか、とクラウドは頷く。 「ナマエなら知ってると思ったんだけどな」 「どうして?」 [*前へ][次へ#] [戻る] |