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クラウドは一瞬眉をひそめた。
当たり前じゃないか、とでも言いたげに。
「だって。ナマエとザックスは、いつも一緒にいたじゃないか」
しかし一向に表情を変えないナマエ。
クラウドは不信に思い、更に言葉を重ねようとした。
ビーッビーッビーッビーッ
しかしそれと同時に、ナマエの腕でタイマーが鳴り響く。
「休憩終了だ」
ナマエはそれだけ言って立ち上がった。
そして、クラウドの肩に手を乗せてその脇をすり抜けていってしまった。
クラウドはその背中を振り返るが、仕方なく自分の配置場所へと進路をとる。
「…そう言えばそうだったね」
そうだった、つまりは“過去”
3ヶ月とは、思えば長いものだ…
小さく呟くようなそれに、クラウドが気付いたかは分からない。
「よ、お疲れ」
「来てたの?」
訓練が終了しナマエが戻ろうとすると、トレーニングルームの入口にレノの姿があった。
「終わったみたいだな」
「うん、」
「この後は暇、だろ?」
「え?まぁ、うん」
何かあるの?と、
ナマエはキョトンと首を傾げた。
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