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その言葉に、ナマエは一瞬固まってしまったが、少し眉を下げて首を横に振った。
「分からないよ…」
アンジールが何を考えているのか…
彼は本当の理由を何も、自分達には教えてはくれなかった。
いや、それとも彼は彼自身の理由を今、探しているのだろうか
分からない事は、あまりにも大きすぎた。
「今の俺にもさっぱりわからない…でも、さ」
「?」
「また、一緒に戦える…俺はそれでいい」
ナマエはハッとしてザックスを見上げた。
ザックスはナマエに、ニッと笑って見せる。
そう、そうだった
君はいつだって、前向きに…今と向き合っている
「そうだね…皆と居られる時間が、あるだけでも幸せだよね」
ナマエも、今の幸せを精一杯感じようと笑顔を作った。
少しでも長く、この幸せが続くように
「じゃあ行こうぜ!科学フロアはこの奥だ」
「うん、兄さん達を止めなきゃ」
ザックスとナマエは顔を見合わせて頷くと、ジェネシスコピーの立ちはだかる廊下へ向かって駆け出した…
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