* その言葉に、ナマエは一瞬固まってしまったが、少し眉を下げて首を横に振った。 「分からないよ…」 アンジールが何を考えているのか… 彼は本当の理由を何も、自分達には教えてはくれなかった。 いや、それとも彼は彼自身の理由を今、探しているのだろうか 分からない事は、あまりにも大きすぎた。 「今の俺にもさっぱりわからない…でも、さ」 「?」 「また、一緒に戦える…俺はそれでいい」 ナマエはハッとしてザックスを見上げた。 ザックスはナマエに、ニッと笑って見せる。 そう、そうだった 君はいつだって、前向きに…今と向き合っている 「そうだね…皆と居られる時間が、あるだけでも幸せだよね」 ナマエも、今の幸せを精一杯感じようと笑顔を作った。 少しでも長く、この幸せが続くように 「じゃあ行こうぜ!科学フロアはこの奥だ」 「うん、兄さん達を止めなきゃ」 ザックスとナマエは顔を見合わせて頷くと、ジェネシスコピーの立ちはだかる廊下へ向かって駆け出した… [*前へ][次へ#] [戻る] |