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二人は廊下の敵を倒しながら、科学フロアの配合ルームにたどり着いた。
エレベーターから降りると、髪を一つに後ろで縛り、白衣を着た男性がレポートに目を通している姿があった。

「あれかな」
「たぶんな」

ナマエとザックスが不安そうに顔を見合わせると、男性は彼等に気付いたようにレポート用紙から顔を上げた。

「静かにしていてくれないかね」

開口一番、助けに来た相手に何て言う言葉。
ナマエはムッとして男性を睨み付けた。

「私達は宝条博士を避難させるために来たのですが」
「宝条とは、私のことだよ」
「アンタかよ」
「じゃあ話は早い。今ビルがジェネシス軍に攻撃されていて、敵の狙いは貴方かもしません」
「それで君たちが私の護衛、か」
自らを宝条と名乗ったこの男性は、あまり危機感のない様子で話を聞き流していた。
ナマエはイライラが溜まっていくのを感じたが、なんとか理性を持って制していた。


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あきゅろす。
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