企画 続・お約束(長編銀さん※) ------------------------------- ※「お約束」の続きの話です。 ※ぬるいですがR18でございます。苦手な方はお気をつけくださいませ。 ------------------------------- 『名前ちゃん、風呂で着てみせて』 銀時に言われた言葉が、名前の頭の中でずっとぐるぐる回り続けていた。 そんな名前に構うことなく、銀時は名前に唇を重ね、柔らかく下唇を吸ったり舐めたりしてくる。 呼吸が乱れても、銀時は口付けを緩めてくれない。 いつの間にかすっかり銀時のペースに巻き込まれていた。 するりと脚をなでられたと思うと、下着に指を入れられ、思わずひゃっと声を上げてしまう。 これはもう、前戯ではないか。 まだ、神楽が風呂に入っていて、いつ出てくるかわからないというのに。 神楽は今夜、風呂から出たら先週から楽しみにしていたドラマを観るだろう。 その間、銀時は自分にこの過激な水着を着せて、一緒に風呂へ入るつもりなのだろうか。名前は涙目になる。 口付けの深さと銀時の興奮まじりの息遣いから、後日に伸ばすことは到底無理そうだ。 風呂は音がただでさえ響くのだ。声を我慢できるだろうか、いやらしい音が神楽の耳に入らないだろうかと心配でたまらない。 「フー、いい湯だったアル」 風呂から上がってきた神楽の声に、銀時の指と唇が名前から離れた。 待ってろよ、と指先を舐め名前の頬に唇を押し当てると、銀時は口元に何か企む様な笑みを浮かべて立ち上がる。 身体の上に水着をのせたまま、名前は口付けの余韻にぼうっと銀時を見上げた。 そんな名前にふっと穏やかな視線を送ると、銀時は襖をすっと閉める。 「おーい神楽、おめーこれから角野卓蔵のドラマ観るっつってたな」 「そうアル! 今日はスペシャル版だから、彼氏役の角野卓蔵をなんと二時間も堪能できるネ!」 「お前一体どういう好みしてんだよ。あ、そうそう、テレビの画面、さっきから調子悪ィみたいでな、ドラマ観んなら銀さんが調整してやるよ」 キャホー! と襖の向こうから神楽の喜ぶ声がした。 そしてその直後、ドゴッ、というような、何かが破壊された音が名前の耳に飛び込んでくる。同時に神楽の悲鳴も。 「ど、どうしたの銀さん、神楽ちゃん!」 名前は急いで乱れた着物を整え立ち上がった。そして勢いよく襖を開ける。 真っ先に名前の視界に飛び込んできたのは、もくもくと煙の上がる盛大にへこんだテレビと、こぶしを握った銀時で、 名前は驚きのあまり瞳をめいっぱい見開いた。 「コイツのせいでテレビが!!!」 「グオッッッ!!!!」 頭にタオルを乗せたまま、神楽が銀時のわき腹に思い切り蹴りを入れた。 「名前! 銀ちゃんがテレビ壊したアル!」 「ち、ちげーよ、テレビが調子悪いっつったろ、だから銀さんが叩いて直そうとしてやったんだろうが!」 「これじゃドラマが観れないネ! 卓蔵がッっ!」 神楽はおいおい泣きながらうんともすんとも言わなくなってしまったテレビにすがりつく。 そんな神楽の肩に、銀時がそっと手を置いた。 「しゃーねえ、下のバーさんとこ行ってみせてもらってこい」 「言われなくてもそうするネ! 行くよ定春!」 「あ、神楽ちゃん、ちゃんと髪の毛乾かさなきゃ」 名前の言葉に「時間がないヨ、あっちで乾かすアル!」と神楽はパジャマのままバタバタと一階へ降りていってしまった。 「銀さん……テレビ、壊れちゃったんだね」 「そうそう古かったかんね。ちょっとコツンて叩いただけでああなっちまった。いやーどんだけ年代もの使ってたんだよって話だよなァ」 参った参った、と銀時は伸びをしながら名前の横を通り過ぎ、和室へ足を踏み入れる。 名前は振り返り、銀時の広い背中を見た。 「これから修理に出しに行く?」 銀時は名前の言葉に首を振ると、ゆっくりと床に落ちていた水着を拾い上げる。 細い紐を指先に絡めるようにして持ち、首だけまわして名前ににんまり微笑んだ。 名前の心臓が跳ねる。 「もう夜だし、そういうこたァ明日考えようぜ。とりあえずゆっくり風呂にでも入るとすっか」 「そうだね、お湯が冷めないうちに入った方が光熱費も助かるもんね。銀さん、おっ、お先にどうぞ」 「おう、先に入らせてもらうわ」 そのあっさりとした言葉に、どうやら今日は水着をきなくていいらしいと、 名前はほっと緊張を緩めた。が。 「じゃコレ着てきてな。風呂で待ってっから」 「えっ!?」 銀時は水着を名前の手に押し付けるようにして、名前の返事も聞かずすたすたと風呂場へ向かって歩いていってしまった。 あ、あ、あ、と名前は口をぽかんを開き、うろたえて手の中の水着と銀時の背中を交互に見つめる。 「こ、これを、ほんとうに……?」 改めて広げてみると、本当に布地が少ない水着だった。 ほとんど局部しか隠せない。 がらりと浴室のドアの開く音がする。早く行かないと、自分を待って銀時がのぼせてしまう。 名前はぎゅっと水着を握ったまま、顔を真っ赤にして唇を噛み、こくんと一人覚悟を決めたように頷いた。 「銀さん、……入るね」 「どーぞ」 意外と早く声をかけられ、銀時はだらりと浴槽に預けていた背中を浮かせた。 浴室のドアに名前のシルエットが浮かんでいる。 かなりもじもじしているのが影だけでもうかがえて、銀時はふっと優しく微笑んだ。 バスタブのふちに筋肉の乗った両腕をかけ、その上に顎を乗せ名前が浴室へ入ってくるのを待つ。 「タオル持っていってもいい?」 「だめー」 がく、と名前の頭が項垂れた。銀時が耐え切れずぷっと吹き出す。 「早く入ってきてくんない? 俺がのぼせちまってもいいんですかー」 「っ、」 そろりと、名前が浴室へ姿を見せた。 上でひとつにまとめた髪、潤む瞳に真っ赤な頬、壊れそうなほど繊細な首筋、陶器のように滑らかな鎖骨に肩、 女らしい身体に淫らな水着がやけにいやらしくて、銀時の心拍数が一気に上がった。 何より、名前の恥ずかしさに打ち震えるその表情が、ひどく銀時の欲望を煽ってくる。 銀時の舐めるような視線から逃れるように胸を手で隠し、名前は風呂椅子にさっと腰掛けた。 「名前、見えないからその手バンザイして」 「や、あの、でも、」 「だったら俺が手伝ってやるよ」 名前の細い腕を掴み、銀時は胸元を開かせた。 ふるりと、こぼれるように名前の胸が銀時の目の前に現れた。 張りのある名前の胸の、綺麗な色をした乳首は小さな布地に守られ、銀時には見えない。 指先で円を描くようにその部分を刺激してやれば、名前は甘い声を上げ、すがるように銀時を見つめてくる。 坂田家の浴室はそれほど広くはない。 浴槽の中からでも、名前に触れられるし、胸の谷間もばっちり堪能することができる。 しっかり閉じた脚に視線を落とし、今度はその膝に手をかけた。 ほんの少し膝を押すと、名前は顔を真っ赤にして自分から身体をぶるっと震わせて脚を開く。 「すっげ」 「や、ソコひっぱったら……ぁっ!」 くいっと銀時が下の水着を引っ張った。 ただでさえ面積のない布地なので、銀時に引っ張られることにより一本の線のようになり、名前の敏感な部分にぐっと食い込む。 「みちゃ、や、ぎ、銀さん……、はずかしいよ」 「んー、でもここ濡れてきてっしなァ、もっと刺激してーっつって銀さんに言ってるもん、もっとグリグリしちゃってーって」 「いってないっ、っあ、っ、んんんっ!」 「名前」 「………あ、あ、」 「こっちこいよ」 「ん………」 銀時に支えられるようにして、名前も湯につかる。 「いや、これちょっとエロすぎでしょ。乳首たってんのモロわかんじゃん」 「……〜〜っ、ぎ、んさん、」 名前を腰に跨らせ、銀時は名前の胸に水着の上から吸い付いた。 片方は指でぐりぐりと刺激を与え、もう片方は舌先で舐めてはちゅうと強く吸う。 名前の下半身には銀時の興奮したものが押し付けられ、自然を腰を揺らしてしまう。 「この水着、エロいだけじゃなく便利でもあるよな」 そう言った直後、水着がずらされそこからぐぐぐと銀時が入り込んできた。 「っ、ぁああっ!」 いつもの布団の上と違い、水中での挿入は少々の圧迫感を伴ったが、それが逆に快感をうみ、名前は銀時の首にきゅっと抱きつく。 「んーやっぱ風呂ん中だとやりにくいな」 繋がったまま、銀時は名前の身体をしっかり抱きかかえ湯船から立ち上がる。 そして壁側の浴槽の淵に名前を座らせ、もう我慢できないとばかりにすぐに抽送を開始した。 肌のぶつかり合う音、銀時の膝から下の湯が動きにあわせてちゃぷちゃぷ波打つ。 「っ、く」 大きな銀時の身体に揺さぶられ、名前はぎゅっと目を閉じた。 そんな名前の唇に一度深く口付けると、銀時は一度名前の中から自身を引き抜き名前を壁に向かって立たせる。 今度は後ろからの挿入だ。 「っは、今日はやけに名前んナカ熱くね? ぬるぬる絡み付いてきて最高なんだけど、ひょっとして水着のせいですかァー」 「あ、あ、あ、あっ」 ずんと腹の奥底に響くように、遠慮なく突いてくる銀時に、名前は喘ぐことしか出来ない。 だというのに銀時の手が後ろから名前の胸を掴み、水着越しに焦らすように愛撫してくる。 「ぎんさんっ、おねがい、そうじゃなくて、っっ!」 「んん〜? もっと深くっておねだりしてんの?」 ふるふると弱弱しく首を振る。その間もパンパンと音を立てて腰がぶつけられ、思考もままならなくなってきた。 「そだな、銀さんももうすぐだわ。名前もだろ? 一緒にいこうな」 行為の最中だというのに、まるで子守唄でも歌っているような口調だった。 銀時の甘い声は名前の耳朶を、優しい響きでくすぐってくる。 「……っ、ん、んっ」 銀時の大きな手のひらが水着を押し上げ、名前の胸を包み込むようにもんでくる。 くりくりと先をいじられ、名前は身体に電流が走った。 腰のぶつかるスピードが早くなってくる。ぐぐっと銀時のものが今にも弾けそうなくらい中で張り詰め、 その密度を感じ、名前の奥深くがきゅんと疼いた。 名前は自分の中に出される瞬間を思い描く。 銀時はもう、話す余裕も無いのか、荒く息を紡いでいた。時折もれる小さな呻き。 頭が真っ白になる。たかめあった先の、二人でしかたどり着けない場所へ、もうすぐ 「――、名前……名前っ!」 「っ……んんんんっ!」 最奥で動きを止め、銀時は片手で名前の腰をしっかり支えると、厚い胸板を名前の背中に重ねるようにして全身を震わせた。 名前は目をぎゅっと瞑る。 びくびくと脈打ちながら出される銀時のもので満たされる喜びを、甘い快感に目尻を濡らしながら存分に堪能する。 銀時がずるりと自身を名前の中から引き抜くと、だらりと銀時の精液が名前の内股を伝っていった。 〜おまけ会話〜 「ただいまヨー! ドラマ最高だったアル! 角野卓蔵が途中で改造されてケアロボットになったネ! 銀ちゃん達もこればよかったのに」 「誰が観るかそんなドラマ」 「あれ、名前は?」 「風呂でのぼせちまってな、もう休んでるよ」 □銀魂おかえリクエストにある「お約束(長編銀さん) 」の続きでR18 夕夢さまリクエストで書かせていただきました〜! きゃー、とても嬉しかったです! 普段色気ないアホな夢ばかり書いているので、エロくなっているかとても心配でございますが、 とっても楽しく書かせていただきました! 嬉しすぎるリクエストをどうもありがとうございました♪ 2015/11/22 いがぐり [*前へ][次へ#] [戻る] |