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よみもの~中等部編
4~kaoru
「カノンちゃん、さっき買った食いモン、どこ?」
「はいはい、ココ...
 えぇっと...自販機...スポーツドリンクでいい?海堂君は?」
コンビニのビニール袋を桃城に渡しながら、制服をぽんぽん、とはらう
橘さんの妹も、神尾君達も同じでいい?と、立ち上がって
アイツと一緒に自販機に向かう
今日。。。初めて会ったはずだよな?
それなのに、もう打ち解けてんのか。。。
葉末の時もそうだったけど、誰とでもすぐに仲良くなれる才能の持ち主らしいぞ
俺とは正反対だ

ドリンク休憩をはさみ、あとはズルズルと打つだけになった
コートの端にある時計をみると、2時になるところだ
そろそろか。。。と、目を上げると、アイツも同じ事を考えていたんだろう
ちょっとだけ首を傾げた
「悪いんだけど...」
「何だよ、海堂、もう帰るのか?」
打ち合う手を止めて、神尾が振り返る
「ほらな!お前ら、やっぱ今日デートだったんだろ?」
桃城が、にったり、と笑う
。。。お前だろ、その邪魔したのは
ま、デートじゃねぇけどな
アイツは橘さんの妹に何か言ってるのが見える
「悪い...また誘ってくれよ」
え!?自分で言って驚いた、今までこんなコト思った事なかった
今まで人と関わる事が面倒で、自分勝手に好きな事だけしてた
それなのに、また誘ってくれ、って。。。なんか俺らしくねぇ
さっきだってそうだ、腹が立ってもちゃんと自分をコントロールする事が出来た
アイツといると、なんか調子が狂ってしまう?

ちがう、自分でも知らないうちに、俺、変わっていってるのかもしれない

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