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よみもの~中等部編
5~takeshi

カノンちゃんは、橘妹。。。杏とすっかり友達の雰囲気
海堂がカノンちゃんに惹かれるのはわかる気がする
ぶっきらぼうな『この』海堂とは正反対で、
この子は誰にでも好かれる独特の雰囲気を持っていると前から思ってた
俺だって、彼女の事は嫌いじゃない、というか、好きだ
それにうちの先輩達や吉川さんも、カノンちゃんの事が好きだろう
顔はまあ、かわいい部類だけど、飛び抜けて、と言う程でもない
すごく活発でクラスの中心?違うな、普通の女子、だ、特別目立つ存在でもない
部活だって、マイナーで。。。いくらその分野で優秀でも
俺達みたいに、表立って騒がれるような事もない
いつもふわふわしてて、かわいいな、と思ってたのに
さっきのアレ。。。うん、アレには参った
ふわふわしてるだけじゃないんだ、頭はかなりキレる方だろう


どうして海堂、なんだ?


俺には『ただの友達同士』には見えない
そりゃあ、カノンちゃんの言うように
手をつないだり、ましてや二人がベタベタしてるトコロなんてみたことないし
あの二人の間に、そんな事があるのかどうかすら、よくらわからない
だから、俺も先輩達も、イロイロからかって、カマをかけたりするんだが、
どうやら今の所は、そんな気配さえなさそうだ
海堂の性格からいえば、何かあれば、トボケるような器用なまねが出来るはずはないしな

それだけ自然な距離が二人の間にはあるような気がする
そりゃ、海堂の事はわかる、アイツは本気だ
短気で不器用で、ヘンな所で鈍感なヤツだけど
悩んで、苦しんでいたのを俺は知っている
普段は本音なんか見せないヤツなのに
アイツがカノンちゃんのことで、何度か泣いているのをみた
本当に泣いていたのは一度だけ、俺の目の前で。。。だけど

そして思考はまたぐるり、と回って、同じ疑問にたどり着く

どうして海堂、なんだ?

海堂とカノンちゃんが、手をつないでルンルン。。。と帰って行くハズもなく
『並んで歩く間隔も自然な距離』を保ちつつ
コートを離れるのを俺達は見送った


「なあ、桃城、あの子本当に海堂のカノジョじゃないのか?」
神尾が海堂達を目で追いながら、口を開いた
「なんかさ、あの二人ってちょっとちがうよね...なんていうか、さ
 普通のつきあってる関係、っていうの?それとは...
 別に、オレには関係ないんだけど...でも、気になっちゃうんだよね...」
伊武よ。。。俺、今お前のそのボソボソ、ききたくねぇんだけどな。。。
俺まで、なんか暗くなるっていうかさ、ウツっぽくなるじゃねぇか
「本人達がちがうっていってんだからさぁ...
 別にどっちでもいいじゃん、ね?」
橘妹が、いつも通りあまりこだわりのないセリフを投げる
「杏ちゃ〜ん、気にならないの?」
「だって、さっき私達二人でそんな話さんざんしてたんだよ?
 海堂君とカノンちゃんって、私と神尾君達みたいな関係じゃない?
 友達、だけど、特別なのっ」
えへへ、と照れ笑いをする
「特別っていうのが、カレシカノジョってことじゃねぇのかよ?」
俺はすかさず反論した
「じゃあさ、私と桃城君、カレシカノジョ?」
どうしてそうなる!?
「なんだってーーーーーーーーっ!?
 杏ちゃんっ、コイツだけはダメだ、絶対ダメっ!!」
オイ、神尾よ。。。俺『だけ』はダメってなんだよ
ムカつくなぁ、ムカつくぜ
「じゃあ、私と神尾君がカレシカノジョでいいんだ?」
その橘妹のツッコミに、神尾が真っ赤になる、わかりやすいヤツだな
「わかった?そんな関係なのよ、きっと」

その場は、橘妹が仕切ってそれ以上の追求はなかった

*****
途中経過報告 4th Sep.12

お腹風邪、とりあえず良くなりました、ハァ、とんでもなかった...

下書きを清書していく段階で、ちょっとずつ、ハナシが変わってしまい、
『さて、この後の展開どうしようか?』状態で、ぐるぐるしてます、お腹じゃなくて、アタマが(爆)
そんなこんなで、清書作業が滞ってるワタクシ、
やっぱり、お腹の具合が悪いと、精神まで調子悪くなっちゃうんですかね(私だけ?)
ちょっと景気付けに。。。どっか遠くへ行きたい気分。。。

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あきゅろす。
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