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『『うわぁああ!?』』

「…ぶっ」

「アーオー?」

「ごめ、っと…こ、これ、そこのベンチに貼ってあったやつですか?」

『そうだよなんで取れて…えっ』

『"ドッキリ大成功"…?』



蒼が笑いを堪えながら差し出した、"ペンキ塗りたて" と書かれているはずの紙。だがそこにはドッキリ大成功と書かれていて…。2人は互いの背中を確認し、ペンキなどついていないことに気づき、脱力したようにずるりとベンチへ戻っていった。



『騙されたぁぁ』

『え、じゃあさっきのも…』

「もっとかっらでーす」

「あはは、ヤバい楽しいっ」

「なかなかいい絵が撮れたと思うぞ」

『あんたもかよ!?』



他愛ないドッキリに怒ることなく笑いが起こる。騙し、騙される人を有利な立場で見ていることが楽しくて、蒼は癖になりそうだと思った。

これで終わりではない。せめてあと3回くらいはここでやりたいという豊にみんなが頷き、次のターゲットを笑いを堪えながら待つのであった。







「…お待たせしました」

「きたな。…次のドッキリやんぞ」

「ねぇこれって怒られないよね?どうしよう全校敵に回しちゃったらぁぁぁっ」

「クフフ、そうしましたら夜、背後に気をつけて下さいね…」

「ひぃいいっ」


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