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殺されちゃうのっ!?と涙目になりながら蒼の後ろへ隠れる拓に、朋也は至極楽しそうに笑い声をあげた。ドッキリを仕掛け、みんなが笑って許してくれればいい。
けれど中にはそうじゃない人だっているだろう。拓はそちらが気が気で仕方ないのだ。
「ユーモアが分かんねえやつはほっとけ。アオ、カメラの準備はいいな?」
「うん、バッテリーもばっちしだし、いつでもいけるよー」
「よし、じゃあ…爆弾、投げろ」
ニヤリ、と笑う豊を蒼は撮影し、朋也の持つ手作りのそれを映した。2回目のドッキリはこの偽物の爆弾ドッキリだ。残念ながら幸作と経理はいないが、今回のメインは朋也と拓なためこの人数でも平気だろう。
へんてこな仮面をつけ、朋也がそれを投げる。その動作に合わせ、チャラ男モードに入った拓が大声をあげた。
「爆弾だ!爆弾するぞーっ!!」
――ひゅうぅ、…ポトッ
『え…っ、うわぁああ逃げろぉお!!』
『ど、どけっ!どけってば!』
――チッ、チ、チチチチチッ
「もうダメです、伏せて下さい…っ」
混乱する廊下に響く爆弾の時計の音。それに合わせ朋也が伏せろと大声を出すと、…面白いくらいに全員がその場に頭を抱えて伏せた。
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