パーティーの朝
つまり、終業式も一緒にやっちゃおう、と。そのためではないがパーティーの開始時間は5時から。30分ほど式をやり、そしてパーティーの開始だ。
「ふぁぁ…くぅーっ」
大きな欠伸をして背を伸ばすこの男は、生徒会副会長、小倉椿。昨日はクリスマスイブで休みだからと、可愛い子ちゃんたちが "自分" を含めたプレゼントをしてきて大変だったようだ。だがその分、とても清々しい顔をしている。
クリスマスはやっぱりみんなで!と期待した人には申し訳ないのだが、紅葉たちは一切集まらなかった。今日パーティーをするということもあるし、あの紅葉が大して興味を示さなかったからだ。だがあえていおう、クリスマスは本日だということを。
「……アカン、もう11時や…一葉チャンらに怒られてまう」
今日の準備はほとんど業者に任せてあるのだが、それでも生徒会として参加することになっている。特にはりきっていた三葉に寝坊で遅刻したとバレたら…。
それを考え、慌てて服を着替えて会場である体育館に向かうことにした。…が。
――ガチャ、…トサッ
「んー?何の音や…?」
[*前へ][次へ#]
[戻る]
[小説ナビ|小説大賞]
無料HPエムペ!