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オレはあの人に借りがあるのに、さらに迷惑をかけてしまったんだろうか。

ああ、どうしよう。
どうしてこんなことばかり何だろう…。



「大丈夫だ、エータは学校ではマジメな優等生だっ」


「…………うん、あんまり喜べないけど」


「そうか?」


「まぁ…いいや。今日はオレ、もう休むね」


「あ、ああ…」


「はぁ…お休み…」



足がこんなに重いのは、いつ以来だろうか。もう悩むことさえも嫌になってしまい、オレは寝ることにした。



寝て、

理事長室に行って、

それから辰巳のことを1日考えよう。







「っ…はぁ、よしっ」


豪華な扉を前に一回深呼吸。
ちゃんと身なりを整えて、目の前の扉を叩いた。



──コンコン



「………どうぞー」


「失礼します、3ー2 高見澤瑛太です。お呼びでしょうかりじ…ちょ……っ!?」


「瑛太…!?」



え、な、何でっ…

何で辰巳がここにいるの!?




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