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もしそれに今ごろ気づいてんなら、俺のことなーんにも知らねぇってことになるぜ?

……ま、瑛太に限ってそれはねぇだろうけど。



「うわーヒトデ気持ちわる…っ」

「……あ、これよくテレビで見るやつじゃん」

「んー?これ同じじゃないんだ…?」

──テテテッ

「わ、カニ!…タコッ。うわぁ…」



ククッ、今ぜってぇ美味そうとか思ったぜ。

でもマジで初めてってことが伝わってくる。興奮してんのか繋いでる手は熱いし、一つ一つ説明みて喜ぶ姿がメチャクチャ可愛い。


つい空いてる手で瑛太の頬を撫でてみると、ピクッと反応した瑛太が少し大人しくなって魚を見だした。



「クッ…照れてんのか」


「む…」


「……お、ラッコはいんのか。行くぞ」


「ぁ、わ…っ、ちょ」



拗ねる瑛太を引っ張り、ラッコを見に向かう。
実際はんな大したもんじゃなかったが、初めて目の前で見たソレを愛おしそうに見つめていた瑛太に、俺もしばらく目を奪われた。


それからゆっくりと時間をかけて見て回り、最後にお揃いのストラップを買って帰ることにした。

……が、わざとらしく足を止める。



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