3 「……は?」 「駿先輩はいい人だもんっ!も…行きましょう」 「遙香がそういうなら行くが…山園彰鬼、そういうことだ。俺の遙香に手を出すなよ」 それだけ注意をし、2人は彰鬼を置いて歩いていってしまった。久しぶりに見れた遙香なのに男を連れていて、しかも軽蔑の目で見られた。その場からしばらく動けないほど、ショックは大きかった。 ▼彰鬼side ……嘘、だろ? あの遙香がアイツと付き合ってる? ありえねぇだろ。 誰もがとろけそうな笑顔は俺じゃなくアイツに向けられてた。時が経てば、なんてそんなことありゃしねぇ…。 「勘弁してくれよ…」 やっぱ戻れねぇのか…? ▼狛璃side ハルともう3週間も会ってないや。どうしてるかな、ご飯食べれてるかな。 ……泣いてないかな…。 ──バタン 「………彰?」 出かけたはずの彰が帰ってきた。何があったのか聞いても答えはないけど、荒れてるのは確か。 [*前へ][次へ#] [戻る] |