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『ねぇ小鳥遊くん、最近は楽しい?』

「……?」

『ユッキーが来てから楽しそうっつーか…』

『私たちじゃ何も出来なかったから少し悔しいっていうか…』


「………ありがとう」

『『っ──!?///』』


 ああ、ここにも心配してくれる人がいた。幸慈と出会って少しだけ視点が変わり、色んなものが見えてきた。それに男ほど女の子は怖くないかもしれない。だから…ほんの少しの笑顔が見せれるようになってきたのかも。

 それから30分ほど当番として仕事をこなし、後は自由に過ごすだけとなった。途中から体育館はたくさんの人で騒がしくなり、よくよく思い出してみたら特進科の発表があることに気づく。


(っぅ…どうしよう…)


 降りるに降りれない。それに理樹は見てくれといっていた気もする。本当は人がたくさんいる所にはいたくないのだが、幸い2階は人が少なく、幸慈もこちらに向かってきているので見ていくことにした。





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