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転校に物怖じもせず、すぐにクラスに馴染んだ幸慈。でも遙香は気にとめることはせず、そんな彼を幸慈はずっと見つめていた。
(何でこっちみてんの…)
HRをやっている間ずっとだ。何かいいたそうに遙香を見、終わった途端話しかけてきた。
名前は?何読んでるの?なんで喋んないの?……他の人が止めるまで永遠と。
『小鳥遊くん、いつもああだから』
「ふーん…つまんなくねーのかな」
『さぁ?それより私たちが校舎案内してあげるっ』
「わ、よろしくー!女の子女の子っ」
クラスメートがヘルプをしてくれたことに少しだけ感謝し、幸慈の横を通り過ぎて遙香は家に向かう。その様子を幸慈がみていたのに気づかずに。
▼幸慈side
ハロー幸せ運ぶユッキーです!
今までは俺、全寮制の男子校にいたんだけどさ、色々あってここにきたんだよね。
女の子いっぱいで幸せ!
まぁ実は男でもイケるんだけど。あ、俺タチだからそこらへんよろぴくっvV
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