6 転校に物怖じもせず、すぐにクラスに馴染んだ幸慈。でも遙香は気にとめることはせず、そんな彼を幸慈はずっと見つめていた。 (何でこっちみてんの…) HRをやっている間ずっとだ。何かいいたそうに遙香を見、終わった途端話しかけてきた。 名前は?何読んでるの?なんで喋んないの?……他の人が止めるまで永遠と。 『小鳥遊くん、いつもああだから』 「ふーん…つまんなくねーのかな」 『さぁ?それより私たちが校舎案内してあげるっ』 「わ、よろしくー!女の子女の子っ」 クラスメートがヘルプをしてくれたことに少しだけ感謝し、幸慈の横を通り過ぎて遙香は家に向かう。その様子を幸慈がみていたのに気づかずに。 ▼幸慈side ハロー幸せ運ぶユッキーです! 今までは俺、全寮制の男子校にいたんだけどさ、色々あってここにきたんだよね。 女の子いっぱいで幸せ! まぁ実は男でもイケるんだけど。あ、俺タチだからそこらへんよろぴくっvV [*前へ][次へ#] [戻る] |