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『運転…ありがとうございました』

「あー?……あぁ」

『?…あ、あのお店に入ってもいいですか?』

「……………はぁ」

何も答えてないのに走っていってしまう涼の後を、嫌そうな顔をして久がついていった。そこはアクセサリーショップで、女物も男物も揃っている。涼はうーんと唸りながら中を見て回る。

『ど、れ、に、し、よ、う、か、なー?』

「早く決めろよ」

『んもう、急かさないで下さいっ』

「………チッ」

あの中の誰が受け取ってもいいもの。それを選ぶのは難しくてなかなか決まらない。涼は久にも選ぶように催促してきた。

(つかなんで俺が…)

完全にいいように使われている自分に嫌悪しながらも、涼と一緒に中をみて回っていく。すると久の目にあるものが入った。

「おい、これは?」

『えっ…あ。もう!久先輩には似合いますけど…他の人がすると思いますか?』

「……しねーな」

そういって久はドクロのチェーンを元に戻した。シンプルだけどかっこいいデザインで、つい手に取ってしまったのだ。

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