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「ん…おぉ、結構うまい」

その意外な美味しさにビックリしたが、残りを涼に渡した。

『え…でも、海くんが買ったのに』

それでもまだ何か言いたそうな涼に海はビシッと一言、理屈の通ることを言った。

「アメのお礼。こんなんじゃまだ足りない?他にも買うか?」

そんな事を言われてしまえば、

『あ、ううん。いただきます』

と言って食べるしかない。


『すっ…ぱくない?甘くておいしーっvV』

梅味と聞いていた涼はてっきり酸っぱいのかと思っていたのだが、これまた意外、甘いのだ。満面の笑みでアイスを食べ進めていく。

「美味いか?」

『うんvV…でもちょっと寒いかも』

それもそのはず。暖かくなってきたとは言え、まだ5月だ。外でアイスを食べるには少し寒いだろう。それを聞いて海は自分のブレザーを涼に差しだそうとした。

だが気付いてしまったのだ。もっといい方法があることに…。

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あきゅろす。
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