『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』
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邪神の残滓は手を振る。
無数の迷えるシャドウが現れる。
渉はシャルルマーニュの背中の十二の長銃を操作する。
長銃から放たれる弾丸がシャドウに着弾した瞬間、空間が切り取られ、その中ではシャドウが絶え間なき痛みに苦しむ。
それはシャドウ使いであるエアとインの能力。
暦翔から渡された仮面に込められたシャドウ使い達の想い。
渉「シャルルマーニュ!」
さらにシャルルマーニュは銃を撃ち放つ。
邪神の残滓は邪神の影、さらにシャドウを自在に操る。
それをベンケイ、ワルキューレ、ベオウルフ、ゼノビアの弾丸が次々と撃ち抜く。
そして、邪神の残滓の右腕を一つの弾丸が貫く。
すると操られていたシャドウ達がその場でふらふらと慌て始めた。
シャドウ使いオリオンの力で、右腕の操作能力を忘却する。
邪神の残滓は残されていた左腕で操ろうとするが、その動きをマタ・ハリとアフェクションの力が捉えていた。
それをアーサーの一太刀が腕を切り離すと共に阻止する。
渉「紡ぐよ、このシナリオを」
渉には敵を屠るシナリオをトークの力で描く。
それにより展開と力は渉の方に傾く。
だがそれでは……ナギサを【救うこと】は出来ない。
出来るのは邪神の残滓を────ナギサを【殺すこと】だけである。
玄治「おい、あいつマジで…」
結菜「ナギサを殺しちゃうの…?」
寛太「くっ!何故だ!何故だ!くそ!」
渉がシャルルマーニュによって吸収している限り、彼らはペルソナの力を使えないし、渉が返すまでは取り返すことも出来ない。
暦翔「ワタル…」
暦翔は静かにその心を閉ざす。
魅奈「暦兄様!?」
暦翔は渉にペルソナを渡した。
そう、【ペルソナ】は。
暦翔「来い!【サクリファイス】!」
暦翔はサクリファイスの肩に乗り、渉と残滓の戦いの渦中へと飛び込んでいく。
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