『PERSONA ─INDEX ALTERNATIVE─』 ページ:6 邪神の残滓は手を振る。 無数の迷えるシャドウが現れる。 渉はシャルルマーニュの背中の十二の長銃を操作する。 長銃から放たれる弾丸がシャドウに着弾した瞬間、空間が切り取られ、その中ではシャドウが絶え間なき痛みに苦しむ。 それはシャドウ使いであるエアとインの能力。 暦翔から渡された仮面に込められたシャドウ使い達の想い。 渉「シャルルマーニュ!」 さらにシャルルマーニュは銃を撃ち放つ。 邪神の残滓は邪神の影、さらにシャドウを自在に操る。 それをベンケイ、ワルキューレ、ベオウルフ、ゼノビアの弾丸が次々と撃ち抜く。 そして、邪神の残滓の右腕を一つの弾丸が貫く。 すると操られていたシャドウ達がその場でふらふらと慌て始めた。 シャドウ使いオリオンの力で、右腕の操作能力を忘却する。 邪神の残滓は残されていた左腕で操ろうとするが、その動きをマタ・ハリとアフェクションの力が捉えていた。 それをアーサーの一太刀が腕を切り離すと共に阻止する。 渉「紡ぐよ、このシナリオを」 渉には敵を屠るシナリオをトークの力で描く。 それにより展開と力は渉の方に傾く。 だがそれでは……ナギサを【救うこと】は出来ない。 出来るのは邪神の残滓を────ナギサを【殺すこと】だけである。 玄治「おい、あいつマジで…」 結菜「ナギサを殺しちゃうの…?」 寛太「くっ!何故だ!何故だ!くそ!」 渉がシャルルマーニュによって吸収している限り、彼らはペルソナの力を使えないし、渉が返すまでは取り返すことも出来ない。 暦翔「ワタル…」 暦翔は静かにその心を閉ざす。 魅奈「暦兄様!?」 暦翔は渉にペルソナを渡した。 そう、【ペルソナ】は。 暦翔「来い!【サクリファイス】!」 暦翔はサクリファイスの肩に乗り、渉と残滓の戦いの渦中へと飛び込んでいく。 [*前へ][次へ#] [戻る] |