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出会ったときの・・・ *ギャグ*
ある一言がきっかけだった。たった一言で俺様が変態オカンと呼ばれるようになったのは・・・。

今日は、旦那と愉快な仲間達(笑)と一緒におやつタイムを楽しんでいる。もちもちと団子をほおばっている音が、もしかしたら一番幸せなのかもしれない。
「今日も平和でござるなー」
分かる分かる、分かるよ旦那ー。もう忍のい仕事なんて一ヶ月くらいやっていない。その間ずっと家事とかしてたから、台所の上さん達にもオカンと呼ばれ始めていた。平和っていーよね。戦国乱世なんだから平和なのが異常なんだけど、なんか大皿にこれでもかってくらいの団子を片手にのせて、うれしそうに団子をほおばっている旦那見てたら、この方がいーよね☆って思ってきちゃう。あー、平和。そう思いながら佐助は着ていたエプロンと三角布をはずし始める。・・・と、そのときいきなり羽根つきの羽根が顔をかすめた。
「・・・っつー!なにやっちゃってんの前田の旦那!!伊達の旦那!!しかも羽根つきは正月にやるも
の!!今やってどーする!」
言った・・・!言ってやった!言ーたいこと全部!!オカンみたいな言葉言っちゃったけどいーや。
「あっごめん、ごめんー!!気ずかなかった!!」
ガーン。ただでさえ、皆の空気のKG君に気ずかなかったって言われちゃった!!
「えっちょひどくないwwwww!!空気って、空気って!!」
「大丈夫だ慶次。空気っていうのはな、ないと生きていけないんだ。だから、てめーはオレより目立つな。yousee?」
言っちゃったよこの人。
「えっ?つまりずっと空気でいろと?」
「OK!!よくできたな慶次!!」
Okじゃねーよ!!なに言っちゃってんの、この人。ナル?ナルだよね、ナルシストという名のバカだよね!!しかも隣では、旦那が”うむ確かに空気がないと生きていけないでござる!”なんてこと言っちゃってるし、あっ前田の旦那が意思になってる!!うちの旦那は悪気はないんだよ!!ただ、ちょっと頭がバ○なだけで!!本当よ!!・・・っていうかなんで俺様の周りにはこんなのだけなんだろー、トホホ。
「おいおい武田の忍、顔が白いぜ?もしかしてオレの美顔に見惚れて心が燃え尽きたか?ジョー!!」
いつの世代だよ!っていうか古いよ!!明日のジョーって、燃え尽きてねーし!!
「燃え尽きてねーし、古いし!!」
「あ、生きてたのでござるか佐助!某、もう起きないかと・・・」
そういいながら幸村は、そっと手を隠す。俺様はもちろん見たさ。旦那の手に握られていたアイスの棒を。しかも「佐助の墓」っ書いてあるし!!俺様の墓それ!?
「もーいいや。かすがちゃんになぐさめてもらおー。旦那ー、かすがちゃんどこー?」
「ああ、かすが殿なら、お館様と謙信公の酒の酌をしているでござる」
あっ、本当だ、ほのかに酒の香りがする。っていうか、上杉の旦那って酒に強いっていうか乱酒だから
かすがちゃん酔ってないかなー。酔ってるかすがちゃんもカワユス!
「『もし酔ってたら襲っちゃおー!』とか思ってんじゃねーだろーなー?武田の忍ー?」
「ぎくっ!!!!」
佐助は肩を揺らした。もろバレだった。
「ほーほー、武田の忍って変態ー!キャー!!!」
ザ☆佐助イビリ。伊達は、ものっそい笑顔でイビッてる。ドSだ・・!!もうこの人の後ろに逆海老反りで失神している人が見える!!
「伊達の旦那って、もしかしてエスパー!?マリック!?やべーもう泣きそう!!」
「佐助!!涙で大洪水になるではないぞ!!某、鏡と鉄パイプ持ってくるから!!」
「いやっ、大洪水になんねーし!!っていうかラフ・メイカーってマイナー!!BUMPサイコー!(泣)」
「ふっ、まあー、武田の忍君は、ド☆変態ってことでいいよねー!!!」
めっさっっっムカつく!!もうこの人照り焼きハンバーグにしたい!!
「・・・・っえっ?えっ!!ちょっまっ何フライパンとミンチ製造機とか持ってきちゃってんの!?
 もしかして、照り焼きハンバーグでも作る気!?なんでオレの所にくるのーwww」
カチッカチカチ、フライ返し同士が合わせられる音がする。佐助の双瞳は虚ろなままで異様な光を放っている。ヤベー殺る気だ・・・!!
「ご名答ー!!よかったねー、旦那ー!伊達の旦那が今日の夕ごはんの材料出してくれるってー!!」
「やったー!!!」
「いやいやいや、dyinaaってなんですかっ!?もっもしかしてオレですか!?やっぱりですか!」
やっぱり、後ろでは今か今かとハンバーグを待っている幸村が。イッツ☆バイオレンス。
「分かった分かった悪かったって、ゴメン!!」
佐助の顔が笑顔に戻った。と、そのとき、いきなり佐助が顔を近づけてきた。そしてボソッと。
「うっせーんだよ、くそ眼帯。てめーの目を盲目にしてやろうか?それとも何、もう男としての機能を
 つめてあげようか?ちょっとシャバ(ランキング)で利かせているからっていい気になってんじゃね−ぞ」
893ですか貴方ー(泣)小十郎にも負けていない顔付けでナチュラルに首を締め付けている。もちろん幸村に見えないように。
「なー、なー、大丈夫でござるかー?政宗殿ー?」
幸村が伊達のことを心配し始めたら、佐助が手を放した。けれど笑っているのに、目が笑っていない。むしろ目だけが、鬼神の如く睨んでいる。
「ゲホッ!ゲホッゲホッ」
伊達はまだ呼吸が安定しないのか、涙を浮かべている。それを佐助はうじ虫でも見るような目で見てい
る。
「もういーや。かすがちゃんどこー?」
飽きたようだ。手をでこにかざしてわざとらしく探していると、幸村がこの場に合っていない言葉を発した。
「そういえば、ずっとおもっていたんでござるが、なんで佐助はかすが殿のことが好きなのでござる
 か?」
ガラゴロピッシャーン☆
「えっえっ?なに言っちゃってんの旦那!!俺様がだっ誰のことが好きって!?しかもかすがちゃん!?」
佐助は顔が赤くなっている。ズ☆ボ☆シ☆佐助のウブさに黒幸村になっている幸村。ついさっきまで固まっていたKGも恋と聞いちゃ黙っていられない様子。
「おいおい、恋と言われちゃ黙っt」
「てめーは黙ってろ。空気が・・・」
「「はい」」
黒村の一言で一瞬にして場が静まり返った。でも佐助は、ぼのぼのみたいに汗をとばしている。そこに、にこやかな顔で幸村が。
「出会ったときのことを教えてはくれぬか?」
「は・・・・ふにゅらー」
バタン!!佐助ショート。
「ウブだなー」
そういいながら黒村は倒れている佐助の頬を突付いている。
((こえーー))
そのとき現場にいた者は全員思ったという。

                 ー10分後ー

「・・助ー!!佐助ー!!」
俺様を呼ぶ声が聞こえる。なんだろ?佐助はその閉じた目を開けた。
「・・・んっ?旦那?」
なんかきつい。どうしたんだろ?えっ?って、縛られてるー!?佐助の顔が青くなっていく。
「なっ旦那!?なんのプレイ!?ってかどーしたのー!!」
「大丈夫だぞ佐助!ちょっとした質問に答えて貰うだけだから」
佐助は悟った。こっこれは、黒幸村!!佐助は何度か黒村に会ったことがある。大将がズラって噂が流れたとき、旦那が結構反応して大将のズラ取ろうとしたんだよねー。そのときかな?黒村が参上したのは。あのときは大将のズラを取ろうとする黒村を忍全員で止めたっけ。すっげーめんどくさかった。で、今、あの黒村が参上している訳で!なんで、でてきたん?
「やっと回想が終わったか。で、てばやめに聞くが、かすがとお前は、どこで何をして出会ったのだ?」
「なにをしてだなんてそんな!旦那///」
顔が赤くなっていく佐助。それを見て幸村の顔がどんどん明るくなる。佐助は危険を感じた。やべー。
「佐助ー!言わなかったら給料半g・・「言います」
ああ、やっぱり旦那の切り札だ。
「その心意気だ、佐助!」
もうだめだ。自分の人生死んだわ。これから一生からかわれるー!!!(泣)
「おう!!武田の忍!!しゃべる気になったか。yousee?」
「人生恋さえしてれば、何ぼのもんよ!!」
どこから出てきた!?あっ、押入れがぶっ壊れてる!さては旦那2人とも押し入れに閉じ込めたな・・・。
「ちっ・・・・」
ナチュラルに舌打ち!!恐!旦那!ていうか、直すの誰だと思ってんの、・・・もーやだ!!
「おい佐助、早く話せ。某を待たせるな」
「はいはい・・・」
「はいは、一回!!!!」
「はい」
さーてと話しますかね。
「俺様が、かすがちゃんと出会ったのは、里にいたとき、つまり、訓練中の時。その日は、男女で合同訓練だったのよ。俺様達、正直くの一なんて初めてだったから、結構見入ってたのよ。」
「「佐助キモッ」」
「男の性です。」
「「さらにキショッ」」
「てめーらは、男じゃねーのかよッ!!」
「aan?オレは、男だぜ!したにサイクロンマグナムジェットついてるからな!!」
「政宗キモッ。さぁ、佐助続けろ」
「ちょっ、ひどwwwwwwww」
「で、割り当て班で決まったのが、俺様とかすがちゃんの出会い」
「ほーほーへー」
「真面目に聞いてんの?」
「ういっす」
「もーいーや、で、その時一目ぼれ」
場が一瞬固まる。
「「ホワッツ?」」
「えっ?だから一目ぼれしたって」
皆の目がまるで異生物でも見るかのような目に変わる。
「まさか・・・本当にいたとはな・・・」
「これが原点だねー!!」
「類は友を呼ぶ、か・・」
「えっ?えっ、えっ、どうかしたの皆ー!!」
皆一息づつ吸う。タイミングばっちりだ。
「「乙女」」
「はっ?」
佐助の目が点になる。訳が分からないようだ。そりゃそうだ。いきなり全員に乙女なんて言われている男なんて、そうそういない。
「いやー、すげーな。乙女なんて、そうそうハンティングできないぞ。」
「ハンティングって狩るのかよ」
「オレの美で一気取りだぜ!!」
「ナルー、てめーなんか見たら全員石になるわ」
「いや、オレメデューサかよ」
ぐっだぐだ。慶次は佐助の事を物珍しそうに見ている。そこで、慶次が要らない発想を思いついたよう
だ。頭に電球が付いている。古っ!!
「佐助さんよー、一目ぼれにもいろいろ事情がある訳ってな、どうして一目ぼれしたんだ?どこを見て?」
とたんに佐助が黙る。言わせがいがあるとでも言うように慶次はニヤニヤと顔を動かしている。ついに佐助の重い口が開いた。
「むっ、胸とか・・」
「・・・・・」
「いっいや、一度は皆確認するでしょっ!!B!!サイズ!!」
皆からの哀れみの視線。佐助は思った。
(言わなきゃ良かった)
と。
「・・・不純だな」
「恋にerosuは要らねーぜ」
「不純乙女」
「・・・・」
皆酷くね?佐助は、涙腺が緩くなったのか、目から涙が出ている。それを無視して、皆は人それぞれの感想を述べている。
「佐助が変t・・・男なのは分かっていたが、さすがにっ、・・・なぁ?」
「乙女だと思ったんだけどなぁ」
「hebiyな恋、な」
感想キツすぎ。本気でラフ・メイカー並の事になりそうだと、佐助は自負しながら泣いている。その様子を密かに見ている人がいた。かすが。しかし、かすがは、怒ることなくむしろ、佐助の事を心配そうに見ていた。
「えっ?何このいじめ現場?」
そうなのだ。傍から見ればこの4人、いじめているにしか見えないのだ。この面妖な様子をかすがは見ているしか出来ない。しかし、かすがの聞こえない位置で4人は、変な話を繰り広げている。なんか、佐助のあだ名を如何し様かと言う話になっている。
「オカンだからなぁー」
「もう不純乙女でよくね?」
「聞き飽きたし」
「じゃあ乙を取って、2チャン用語で、「佐助は俺の嫁☆」は?」
「長ー。ていうかもうあだ名じゃねぇ」
「んっとねー。純を取って、小森純で」
「タレントじゃん。よし!!定番のアレとアレをくっ付けよう!!」
で、ずっと泣いていた佐助に声をかける。
「んっ?なに?(泣)」
「もう泣き止まぬか佐助!」
「旦那・・・・!!」
ダキッ!!さぁこれでハッピーエンド!と言う訳には、いかず。
「じゃあこれでENDだな。じゃあな、変態オカン」
「んじゃ、変態オカン!!」
「・・・っえ、俺様のあだ名それ?っていうか、縄ほどいてよ!!」
秋の木漏れ日、光る。男の涙は、輝いて見えたと言う。
 END



「終わりにすんなよ!!」


そのころのかすがちゃん
    ↓
「えっ?何こいつら、トレンディドラマかよ!!」
意外と古いツッコミをするかすがちゃんでした★ 

またしても発掘。これは多分二番目に書いたブツだと思います・・・・。あのころはこのSSを同じ趣味の人に見せては笑ってたなって思い出しました。

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