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「パンを3斤、あとグレスの実を20個くれ」

「承知しましたー!」


店員が手際よく商品を袋につめている。するとアオイが。


「これ、しってるか?」

「?」


見せられたのは赤く熟れた何かの実…。
コロコロとしたようなそれをチアキは興味を持ち、じっとのぞきこむ。


「食べてみろよ」

「う、うん」


恐る恐るそれを受け取ると、口に頬ばった。


「?」

最初は味がしないので横に首をかしげたが。


かりっ


噛むと硬い殻から現れた液体がチアキの舌を刺激した。


「んんっ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」

「っぷ」


木の実は結論から言うと非常に酸っぱかった。

眼にはうっすら涙が浮かび出ている。アオイはそれをみて笑いをこらえていた。


「ナイス、反応」


アオイにだまされたとチアキはぽかぽか攻撃をするが、彼は顔を緩めたまま、ものともしない。



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あきゅろす。
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