異世界の姫君
天然な子
コンコンッ
扉をノックする音がして、
漫画を読んでた俺は、誰だろうと漫画を読みながら、返事をする。
「はーい!」
そしたら、扉の向こうから声が返ってきた。
「あっ入って良いですか?」
声の主は、唯ちゃんだった。
俺は慌てて、漫画を閉じてへ返答した。
「 唯ちゃん?どうぞ!」
俺が良いと言うとすぐに、扉を開ける音がした。
ガチャ
「 次は綱吉さんですよ。お風呂。あっ、服ありがとうございました。でも、やっぱり少し大きかった見たいです。」
扉を開けてすぐ、唯ちゃんは次にお風呂に行くのは俺だって言ってたけど、
俺は唯ちゃんが言っている事聞いていなかった。
だって、
俺が貸した服がぶかぶかで、唯ちゃんの肩が見えていて、それに加え髪の毛をちゃん拭いていなかったらしく、水滴が垂れていて
何か凄く
色っぽい感じだ。
何か、唯ちゃんを見てたら段々顔全体に熱が集まっていくのが分かる。
唯ちゃんはというと、俺が黙っちゃったからか、心配そうな声で俺に聞いてきた。
「綱吉さん、どうしたんですか?」
そう言って俺の方に近づいてきた。
唯ちゃんが近づくと余計近くで見えるので、
さらに顔が熱くなっていき、
しかも顔に熱が集まり過ぎて、
さっき出したばかりの鼻血をまた出すはめになった。
「わー!!つっ綱吉さん大丈夫ですか!?また鼻血を出すなんて、本当に具合が悪いんじゃないんですか!?」
唯ちゃんが俺の鼻血を見て、慌てたようにまた更に近づいてきた。
そしたらまた余計に見えるわけで…
「っっ!!!俺、風呂に行って来るっ////!!!」
「あっはい…」
バタンッ
俺はすぐ風呂場に向かって
洗面台で鼻血を拭いた。
ごめん唯ちゃん
でも、俺それ以上近づかれていたら
もっと鼻血が出る気がする!
あー俺かっこわりー/////!!!
鼻血ばっかりだして…;
てゆうか唯ちゃんも唯ちゃんだよ!!!
女の子なんだからもっと恥じらいを持って下さい////;
絶対唯ちゃんは
天然だ!
しかも山本に引けをとらないくらい;
これから俺唯ちゃんとやってけるかな..;
これじゃあ、俺毎日鼻血を出すことになりそうだよ…//
クラ..
ああ貧血だ..;
鉄分とってから、風呂にはいろう..;
風呂上がりリビングの前を通ると、まだリボーンはビアンキと一緒にお茶を飲んでた。
ってことはあのまま唯ちゃん部屋に一人なのかな…
唯ちゃん何も覚えてないし
一人じゃ心ぼそいかも
俺はなるべく早く部屋に戻った。
でも扉を開けたら、唯ちゃんは寝転んでいて、寝息も聞こえる。
なんだ…先に寝ちゃったのか
しかし唯ちゃんに近づくとあることに気が付いた。
少し身体が震え、顔の表情は
恐怖の色をしていた。
「はっ!…とにかく布団!」
バサッ
俺のベッドの方にあった布団を震えている唯ちゃんに掛けた。
しかし震えはとまらず、恐怖の顔色も深くなる一方だ。
「君の周りで何があったの…?唯ちゃん…」
俺は唯ちゃんに問いながら、優しく額を撫でた。
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