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異世界の姫君
現実のようで夢




何もない…



暗くて、暗くて
明かりがない…



誰も…




いない…




「此処は…」



何処…




教団でもない




沢田さんの部屋の中でもない




暗闇の中で


私一人だけたたずんでいる





怖い..



ふと、後ろに振り替えると




私の大切な仲間がいた





アレン

リナリー


ラビ


神田


室長




他のエクソンシストの人達




科学班の皆






それとーー…





「わた…し…?」




皆の中心には、何故か私がいて

皆で…笑いあっていた


神田だけ仏頂面で…




いつも見ていた光景


とても懐かしい感じだった



でも、




そこで笑っているのは



誰…?




私は此処にいるのに


何で私のそっくりな人がそこにいるの…?




「皆!!!私は此処だよ!
此処にいるよ!!それは、私じゃないんだよ!!」




仲間の皆の方に行きたいのに足が動かない



何で!?私は皆の方に行きたいのに!!


何で足が動かないの!?


動いてよ!!


皆の所に行きたいよっ!!



「気づいてよ!!私は此処にいるよ!!
ねぇ、アレン、リナリー、ラビ、神田!!!」




誰も…気づいてくれない…


皆は
笑顔のまま、

偽物の私と歩きだし
どんどん暗闇の方に向かっていく



「 待って!!私を置いて行かないで!
誰でも良いから気づいてよ!!」


そんな私の悲痛な叫びも届いていないかのように、
皆は偽物の私と暗闇に消えた


「どうして..気づかない..の!?
私は..こ..こに..いるのに!!」

ポタッ

ポタッ


目から涙か零れ落ちた




「ッぅ………!!!」



それと同時に私は泣き崩れた




ポタッポタッ


涙が頬を伝って次から次へ流れていく


心が痛い


悲しい…


悲しい…





また、暗闇の中で一人になっちゃった




怖い…



怖い…よ..


誰か…







コツッ



いきなり足音がした


皆が戻って来たんだ!

そう思った私は、
すぐに上を向いた





しかし皆が戻って来たのではなかった





足音を私の前で止めて、目の前に立っていたのは

私達、エクソシストの敵の






ロードだった








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