異世界の姫君
一人の恐怖
沢田さんの部屋に戻って来た私達。
沢田さんは、急いでティッシュを鼻に詰めていた。
「 大丈夫ですか?沢田さん…」
「 ハハ…何とかね…」
本当に大丈夫かな…
「 …ねぇ、琥月さん俺の事さ、山本みたいに下の名前で呼んでよ。何かさ沢田さんってあんまり呼ばれないからさ、変な感じなんだ。
皆からは、ツナとか呼ばれてるしさ。 」
「 …そうですか。じゃあ私はさ…綱吉さんって呼びますね。その代わり私の事も下の名前で呼んでください。」
私も皆からは、名字の方より名前で呼ばれていた。
まぁ、それは、教団内で私が一番年下だからだったんだけど…
だからかな…私が暮らしていた周りに同い年くらいの子ってそんなにいなかったから、
どう接すれば良いか、余り分かんないんだよね;
「分かった。俺は唯ちゃんって呼ぶね。」
でも、少しだけ綱吉さんと仲良くなれた
気がします。
それは、綱吉さんの優しさや暖かさがあるからなのかも知れないですね。
それから、少し綱吉さんと話した後
又、下の階に降り
綱吉さんのお母さん、奈々さん(さっき奈々って呼んでって言われた)の作った御飯を食べた。
感想は、凄く美味しかったんですよ。
ジェリーにも全然負けてないほどに。
その後、先にお風呂に入りなさいと言われたのでありがたく、入らせてもらった。
服はないので、また綱吉さんが貸してくれた。
でも、お風呂からあがって着てみたら、これもまたぶかぶかで少し肩がでた状態だった。
まぁ あんまり気にしないで、お風呂からあがったらツー君の部屋にいってね。って奈々さんに言われていたのでいくことにした。
なんでも、居候が多いので部屋が足りないらしい。
なので私は綱吉さんの部屋で寝ることになったらしい。
コンコンッ
「 はーい!」
中から、綱吉さんの声が聞こえた。
「あっ入って良いですか?」
「唯ちゃん?どうぞ!」
ガチャ
「次は綱吉さんですよ。お風呂。あっ、服ありがとうございました。でも、やっぱり少し大きかったみたいです;」
そう言って部屋の中に入ったら、何だか綱吉さんが固まってしまった。
リボーンさんは、まだ部屋に戻ってなかったみたいだ。
「 綱吉さん…どうしたんですか…?」
私が綱吉さんの近くまで行くと、綱吉さんはさっきと比べられないほど顔を真っ赤っかにして、
鼻血を出した。
「 わー!!つっ綱吉さん大丈夫ですか!?また鼻血を出すなんて、本当に具合が悪いんじゃないんですか!?」
「 っっ!!!俺、風呂に行って来るっ////!!!」
「あっはい…」
バタンッ
綱吉さん、下の階に行っちゃった…
本当に大丈夫かな..;
あっ、布団ひいてある。
奈々さんが、私がお風呂入ってる間にしてくれたのかな…
私は、布団の上に寝転んで明日からどうしようかなと思った。
とにかく、明日図書館に行ってみよう!
どんな所も、本があれば大体分かるもんだよね!
多分…;
ふと私はさっき綱吉さんが出ていった扉を見た。
「早く綱吉さんかリボーンさん戻って来ないかな…」
静かな部屋は怖い
一人でいることはあまりないから
いつも私の周りには誰かいるから
だから静かな部屋に一人でいると、
私の大切な人が皆死んじゃって、世界で私一人になっているようで…
怖い…
「一人は……こわ…ぃ…」
そのまま私は深い眠りに落ちて言った。
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