kive!
「(I love you を訳せ。)だってー」
「・・・それって「今夜は月が綺麗ですね」みたいな答えを期待してる?」
「さあ?ここに書いた奴に聞かないと分かんない」
今週A班の掃除場所である多目的教室でのことだ
目立たないように、だけどしっかりと黒板に彫られた質問に、友人が気付いた。
「告白出来ないやつが相手に気付いて欲しくて言う、外国のまどろっこしい台詞にも見える」
「ってゆーか、アメリカの人ってホントに「I love you」なんて言うのかな?」
「どストレート直球勝負か・・・」
「日本なら「好きなんで付き合ってください」がベターだろ!俺はそう訳す!」
「うーん、ありふれててイマイチだな。」
「だったらお前は何て言うんだよー」
少しすねた様子で友人が問う。
「あなたを愛しています」じゃあ綺麗すぎる。
かと言って「月が綺麗ですね」じゃあ全く意味が分からない。
「そうだな・・・「俺が殺してやるから安心しろ」って言うかな」
「え・・・?」
kill+love=?
kive!
(殺したい程、君を愛す。)
「殺しちゃ駄目だろ!」
「あー、そうじゃないんだけどな・・・」
赤点回避様提出作品
author:しゅな
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