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今日も地球はまわります。



今日も神様は地球をまわします。
眠たくても、風邪気味でも、毎日、一日一周を繰り返します。
とにかくまわし続けるので、一周が速くなったり遅くなったりします。
僕たちが、一日が過ぎ去るのを早く感じたり遅く感じたりするのはそのせいなのです。



あるとき、神様は思いました。
「別に地球まわさなくてもいいんじゃねーかな…
 人間って超自己中だし。面倒だし。寝たいし。」
神様はその手を止めようとしました。


ですが、こうも思いました。
「地球をまわさなくなったら他にすることなくなるな…」




という訳で結局、神様は地球をまわし続けることにしました。
「いつか自分自身の力で人間が滅びようとも、それはそれで見ごたえがありそうだ」と。そんな感じの理由でした。



今日僕たちが健やかに生きているのは、神様のおかげなのです。
さあみなさん、神様に感謝しながら一日を大切に生きましょう。






「みたいな。新しい宗教作れると思わない?」
「うーん…神様がこれ聞いてたらすぐ地球止まっちゃうかもね」
「大丈夫でしょ。神様だって風邪ひいちゃう位お茶目なんだから。ゲシュタルト崩壊起こして、これからも地球をまわし続けてくれるに違いないよ」
「神様が風邪ひくのって君の頭の中の想像だよね?」


そう言いつつふと外を見ると、綺麗な夕焼け空が広がっていました。


「こうやって一日は繰り返すんだねー」
「厳密にいうと、同じ日は繰り返さないけどね」
「それじゃあ繰り返すのは神様だけ?」
「そう、見ることしかできない神様だけ。」
「そーいや、地球が止まったらどうなるの?」
「理科の先生が言ってたけど、慣性の法則で地球上の生き物は、恐ろしいスピードで飛んでいくらしいよ。そりゃ恐ろしいスピードで地球がまわってるんだから当たり前だけど」


「ふーん…それじゃあそのまま飛んでって、神様の顔面に蹴りを入れたらいいんだね。」

「それ超いい考えだと思う。」






今日も地球はまわります。
(神様に宣戦布告した夕暮れ時)







赤点回避様提出作品  author:しゅな

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あきゅろす。
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