GEASS
あたしよりもしたたかに、溺れてほしい※ (スザルル)
1万打リクエスト小説。
※18禁で「スザルル初夜」&「スザクが浮気をしてると勘違いして悶々するルルでスザルル」
(と言いつつ、15禁くらいしか無理だったっていう)
彼を追う俺の視線。でも、彼の視線の先にいるのは俺じゃない。
「なぁ、ルルーシュッ!!」
頬杖を付いて座っていると、後ろから急に声を掛けられた。
久しぶりに早めの登校。そんなことするんじゃなかったと、後悔していた矢先だった。
「………、………、なんだリヴァル?」
「えっ、何そのレスポンスまでの微妙な間。まぁいいけどさ」
無駄に明るい友人を睨みつける。彼の顔に青い線が走ったような気がした。
「知ってる?スザクのこと」
彼は窓際に座るもう一人の友人を、にやにや笑いながら見やった。
「あいつさー今日もまた………」
「俺が知るわけないだろう!!!」
不愉快だ。
怒号を飛ばし、教室中の視線を集めたまま、俺は傍らの鞄を引っ手繰って廊下へと飛び出した。
「ちょっと、ちょっと何なのあれ?」
そんなこと僕に振られても困るんだけど。そう思ったが、顔には出さないのが国民的文化。
「どーしたんだろーねぇ……?」
「どーしたって……お前のせいだろ?」
呆れ果てた顔でリヴァルにそう言われる。
「僕の?」
「お前の」
自分の人差し指と、リヴァルの人差し指の両方が、僕の顔に向けられる。
僕の……せい?なんで?
家まで小走りで帰り、すぐにベッドにうつ伏せに飛び込んだ。
ナナリーが1時間目から授業で良かった。咲世子さんが買い物に出てて良かった。C.C.を素直に追い出せて良かった。
こんな恥ずかしい姿見せられない。
それもこれもあの男が全て悪い。枢木スザク!!
俺は苦々しく顔を歪めた。
あいつには、人の恋人としての自覚が足りない。
今日も、昨日も、一昨日も、その前も……いつもいつも俺が登校する前に、得体の知れない女子と二人っきりで仲良く喋っている。
あいつがイレヴンってことで、極端に差別されることなく、受け入れられているのは喜ぶべきことだ。だが、それとこれとは話が別。
人が食事に誘っても、仕事だ何だと断る癖に、他の女子と毎朝逢瀬を交わすのはいいのか。許されると思っているのか。
答えは否。
あいつが好きだと言うから、俺とあいつは恋人になったんだ。それなのに……
「やっぱり……女の方がいいのか……」
硬い胸板に手を当て、呟く。
残念ながら、女性の身体をいうものを骨格などの面からは知っているが、実物はよく分からない。……いいんだ。別に。後悔はしてない。普通だ。至って普通だ。
俺は顔も中性的だし、腰だって足だって細い。職業軍人のスザクと比べれば、恥ずかしいほど差は歴然としている。
だから、俺はあいつとそういうことになるのが嫌だ。
だが、あいつもそもそもそういう話題は出さない。興味がないのだと思っていた。
それに、俺より美しい人間がこの世にいるわけがない。
だってそうだろう。まぁ、ナナリーが成長すれば別の話だが。
それなのに、あの男のふてぶてしさはなんだ?
お陰でこっちはもやもやとしたままで、最近では黒の騎士団との二重生活も相俟って、中々睡眠がとれていない。
まさか俺を捨て、何処の馬の骨とも知れない女と浮気でもするつもりか?
許せない。許してはいけない……!!
……どうしてリヴァルは僕たちが付き合ってることを知ってるんだろう?
見れば分かるって……そんなに顕著に恋人同士みたいな振る舞いはしてないと思ってたんだけどな……
とりあえずルルーシュの様子を見て来いと言われたけど……一体僕が何をしたって言うのだろう?
「ルルーシュー?起きてるー?元気ー?」
ノックをしながら尋ねる。
どうやらナナリーも咲世子さんもいないみたいだ。僕は気兼ねなくルルーシュの部屋の戸を叩く。
「ルルーシュー?いないのー?」
返事がない。試しにドアのスイッチを押すと、ロックがかかっておらず、簡単に開いてしまった。
珍しい。いつもは無駄に用心深いのに。
訝しく思いながらも、そっと中に入ると、ルルーシュはベッドで寝ていた。
その可愛らしい寝顔を見て、思わず頬が緩んだ。
ゆっくりとベッドに歩み寄り、腰掛ける。
「ルルーシュ……どうしたの?またサボリ?」
囁きながら彼の黒髪を手で梳いた。
その瞬間、気を抜いていたのがいけなかったのか、世界が反転した。
「ふふっ、油断したな。スザク」
あっという間に、僕の上には勝ち誇った笑みを浮かべるルルーシュが馬乗りしていた。
「な……なんのつもり、ルルーシュ?」
一応聞いておこうと思った。
制服の上着を脱ぎ、ワイシャツのボタンまで外そうとしているルルーシュに、少なからず恐怖を覚えたから。
「なんのって……一つしかないだろう?」
隠微な笑みを浮かべ、ルルーシュはそっと僕の頬に触れた。
背中が粟立つのが分かった。違う。これは恐怖じゃない。驚愕だ。
「だから、急にどうしたっていうのさ。君が。らしくないよ」
女だって抱いたことがないくせに、急にどういうつもりだ。
今までだって、僕らはそういう風な雰囲気に幾度もなったというのに、彼はしれっと無視していたじゃないか。
「………お前が悪い」
……まただ。また、僕が悪いらしい。
「一体僕が、何したっていうの?」
僕が彼に押し倒されている図というのも気に食わないし、さっきから僕ばかりが責められていることにも苛立っていた。
僕の少し口調が強くなったせいか、ルルーシュは意地を張って顔を背け拗ねてしまった。負けん気が強いのは可愛いけど、素直じゃないのは可愛くない。
「ねぇ、ルルーシュ。言ってくれなきゃ分からない」
彼は僕の腹の上に乗ったまま、口を噤んでいた。
「ねぇ……ルルーシュ……」
「お前は、女の方が好きなんだろ………」
思いも寄らない発言に、僕は目を丸くした。
「………、は?」
「だから、お前は俺なんかより、柔らかくて可愛い女の子が好きなんだろ?だから毎朝毎朝女子と楽しそうに喋ってるんだろ?あんな笑顔で。ふざけるな!!俺という者がありながら、あんな風に……」
何かを思い出したのか、苦々しげにルルーシュは口元を歪め言葉を切った。
そして、
「お前は俺のことだけ見てればいいんだよ!!!!!」
と一拍置いて怒声を浴びせ掛けられた。
僕はその言葉に呆然としてしまい、二人の間を微妙な沈黙が流れた。
すると、見る見るうちにルルーシュの顔が朱に染まっていった。
多分、本当は言うつもりのなかった言葉だったのだろう。感情に身を任せてしまったら、思わず口から飛び出していた。と、そういうわけなのだきっと。
「フフッ……アッハッハッハ」
僕は口元を手で隠しながら、大笑いしてしまった。
「わ、笑うな!!計算外だったんだ。べ、別に、俺はそんな風になんて思っていなくて……だな。だから、なんというか……」
しどろもどろに弁解するルルーシュの姿が、可愛くて可愛くて。さっき可愛くないなんて言ったのは撤回。
普段の冷静沈着な彼とは全く違うその姿に、僕の胸は高鳴った。だって、僕しか見たことない。彼のこんな姿。
「ねぇ、ルルーシュ」
そっと右手をあげ、彼の頬に触れる。
「な、なんだっ!?」
「やきもち、妬いてくれたんだ?」
「んなっ!!??」
彼が顔をまた赤くしてうろたえた瞬間、僕は彼と位置を反転させた。
僕の両腕の間には、目を丸くしている彼の可愛い顔。
「僕が他の女の子と喋ってるのが、嫌だったんだよね?それって、やきもちじゃない?」
「…………」
唇を尖らせ、彼は横目で僕を睨んできた。
「僕が喋ってたのは、君のこと。みんな君の好きなタイプとか聞いてくるからさ、彼にはすっごく好きな人がいるみたいだよって言ってたんだ」
「なっ!!??」
本当は僕も自分の自己満足だった。彼がそう思っていてくれたらいいなんて思って。
だけど、強ち間違っていた訳じゃなかったようだ。
「ごめんね、心配掛けて。僕も君が好きだよ。君が心配してくれたのと同じくらい」
そう言って、そっと彼の顔にキスした。
頬、額、目尻、そして唇へと。
「………俺は、別に……お前のことが好きだなんて言ってない」
この期に及んで素直じゃない彼を見て、逆に微笑ましくなった。
「じゃあ、君は好きでもない相手に、最初何しようとしてたの?」
「………っ!!」
彼の喉の鳴る音がした。
どうしよう困ってる顔がすごく可愛い。
「ね、しよ?ルルーシュ」
耳元で甘く囁く。
彼の身体がピクリと震える。
どうしよう……今なんかすごいいじめたい衝動が……
「最初から、そのつもりだったんでしょ?制服脱いで、僕のこと押し倒してさ」
耳を舌で嘗め回した後、耳朶を甘噛みする。
「んっ……!!」
「ね、ルルーシュ」
眉尻を下げ、困ったような顔をしながらルルーシュが僕を見上げる。
「ス……ザ…ク?」
……あぁ。もう無理。
「ぁ……ぅっ…んんっ」
身体を捩じらせながら、ルルーシュは何とか意識を保とうと必死だった。こんなところでも強情なんだから。
僕は半分呆れ、半分その強情が崩れるのを愉快に思いながら行為を進めていた。なんだかんだ言って彼も気持ち良さそうだし、流されてるし。
「そこ……ばっか…やだぁ……」
確かに先程から、僕は乳首しか弄っていなかった。おかげでぷっくりとそこは紅く色付きながら、立ち上がっていた。
「じゃあ、どこ触ってほしいの?」
小首を傾げて聞いてみる。
そう言えば彼は女性経験はないが、自慰くらいはしているのだろうか。あんまり想像できないけど。
まぁ、いいや。やれば分かるか。
「……っ言うか!!ばかっ///」
仕方ないなぁ。羞恥に染まる顔も可愛いけど、出来るならもっと素直になってほしい。
僕はゆっくりと、彼の胸の辺りを舌で這った。
「ひゃっ……!!///な、舐めるな!!」
ゆっくりと舌の位置をずらし、上半身をゆっくり舐める。彼の身体が、僕の唾液でどんどん嫌な光を放つ。
「じゃあ、どうしてほしい?」
「っ………!!///」
彼はまた唇を強く噛みしめた。どうしても言いたくないのか。
……最初にあんまりいじめちゃうと、後に続かないか。今日は素直にやろう。今日は。そこは譲らない。
僕はゆっくりと彼のズボンのチャックを下ろした。
「へっ……!?///」
急にルルーシュが不安そうな声を上げた。
「大丈夫だよ。怖いくない。ゆっくりやるし、君に無理なんてさせないよ」
極上の笑顔を浮かべ、彼にそう唱える。
顔をゆっくりと近づけ深いキスを贈る。ただ、空いている右手では器用に彼の下着を下ろし、すでに頭を擡げていた彼自身をゆっくりと扱く。
「んっ……ふぅ……っ」
大分彼の目がとろんとしてきた。
彼が感じやすいようなのが心配にはなってきたが。
右手に感じる質量が増えたと思った瞬間、僕は口を離した。
「ふっ……あぁっ……!!」
普段より高い声を出し、ルルーシュは白濁を吐き出した。
どうやらろくに自慰すらしていなかったようだ。僕が右手で掴んだどろどろとした液体は濃く、量も多かった。
ルルーシュは目の焦点の合わないまま、肩で息をしていた。
僕はそのまま彼の下着とズボンを一気に下ろし、右手の白濁を潤滑油代わりに彼の秘部へと持っていった。
「なっ、なにしてるッ!!スザクッ!!///」
意識が戻ってきたのか、気持ち悪い感触がしたのか彼が驚いたように声を上げた。
「ごめん。もう限界」
そう言いながら、彼の膝が彼のお腹に付くぐらい折り曲げる。
「で、でも、そんなとこ……///」
「ごめんね、でも、男同士でやるにはこうするしかないんだ」
ゆっくりと中指を彼の後腔の中へと挿れる。
「…んっ……!!」
恐らく感じたことのないだろう異物感に、彼は身を捩じらせる。
「痛い?」
「あっ……たりまえ、だ」
しかし徐々にぐちゅ、ぐちゅ、と濡れた音をたて、ルルーシュの後ろがほぐれ始めた。
二本目を挿入したところ、何かしこりのようなものを見つけた。
「ふっひゃぁあぁ……!!」
ルルーシュが明らかに痛さではない、甘く高い声を出した。
見つけた。ルルーシュの感じるところ。
僕はそこを重点的に攻め、ルルーシュの声を聞きながら三本目を挿入した。
「ひゃっ……んっ、やだぁっ!!」
「あっ、ダメだよ。先にイっちゃ」
僕は意識と共に、白濁を飛ばしそうな彼自身を左手で掴んだ。
彼は押し寄せる快楽と、吐き出せない苦悶とで、余計に妖艶な顔をしていた。
「そろそろいいかな」
僕が自分のズボンから、僕自身を取り出すと
「………無理」
ぼそりと彼が呟いた。
「え?」
ある意味光栄だけど、ここまで来てそれは……
「大丈夫。ちゃんとほぐしたから」
「えっ、ちょっ、ほんとにやめッ!!///」
ゆっくりと僕自身を彼の後ろへと挿入させる。
「きっつ……」
ほぐしたとはいえ、彼がまた緊張したのか締まりが酷くきつくなっている。
僕は萎え始めている彼自身をゆっくりと扱きながら、彼の敏感な部分を自身で擦った。
「んっ!!あッ……いやッ……!!」
「いや、じゃないよね?きもちよくない?」
ゆっくりと彼の腕を僕の首に回させる。
緊張が解けたのか、大分動きやすくなった。その瞬間を狙って、僕は一気に彼の中に僕を押し込んだ。
「ぁ、ぁ……あぁっ……あぁーーーー!!」
「くぅっ!!」
一際高い声と、強い締まりと共に彼は果て、僕も同時にイった。
ぐったりと倒れた彼の身体は、汗と唾液と白濁とで、淫猥な輝きを放っていた。
「………やばい。くせになりそう……」
彼の黒髪を手で梳きながら、そう呟いた。
「ねぇねぇ、ルルーシュくんがぞっこんの子って誰?スザクくんに聞いたんだけど、ルルーシュくんの方が好きで好きで堪らなくて、すっごくやきもち妬いちゃったりとか、素直になれなかったりとか、わざと拗ねてみせたりとかするんでしょー?そんな羨ましい子って誰ー?」
「………あのバカッ!!!!!」
麗しの生徒副会長ルルーシュ・ランペルージに、周りがどん引くくらい好きな人がいるという噂が実しやかに流れた。
しかし、その人物というのは、永遠に見つからなかったらしい(一部の彼らと親しい生徒以外には)
Title by "F'"
リクエストありがとうございました!!
今回学んだことは、エロは体力がいるということです←
一気に書かないとダメですね、テンション的にも。
いい勉強になりました。
これからもこのサイトを見守って下さい。
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