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「………ど、うしつ…?」


今更青ざめたって遅いっつーの。


うちの学校の寮は、基本二人部屋。
例外は、学年が奇数人数だとか、同室者が退学休学したとか以外は、別フロアの役員連だけ。


代々人気の高い生徒会及び、風紀委員長、副委員長は、役員フロアで個室が認められている。

あ、役員本人が拒否した場合は、別に役員フロアに移らなくてもいいらしい。
強制では無いんだねー。



だから足利先輩は一般フロアだったりする。
堅苦しいのや特別待遇が苦手な模様。


「お前のファンの子にはしてねーから安心しろよ。数少ないノンケの良い奴だからさ。」


足利先輩が大らかに笑うが、書記は顔を強張らせたまま。
震える手を握り締めて、彼は声をしぼりだすように呟いた。



「……いや、だ。……いや。」


青い顔でかぶりを振る書記に、オレは苛々が募る。



自分でも驚く位、冷えた声がでた。




「……アンタの言い分とか、もう関係無いし。」


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