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話を聞くと、どうやら風間さんは、昔からカイチョのお目付け役みたいな位置らしい。
実家はやーさんだって知ってたけど、色々事業もやってて、カイチョはそのいくつかを任されているらしい。…まだ高校生なのに。
「…じゃあ、今も、出掛けるんじゃなくて、帰るトコだったんですか。」
夜通し労働って、カイチョに物凄く…似合うような、似合わないような。
夜通し、のトコは似合うけど、労働はメチャ似合わん。
「はい。普段は学校もありますし、どうしても休日に仕事が集中してしまいまして…。」
「……。」
綺麗な…綺麗すぎる寝顔を、複雑な思いで見る。
言われると、確かに寝顔には、疲労が見えた。
…どうすんの、オレ。
ほだされてる場合じゃないのに。
「…本当は、人前で眠るような方ではないんですよ。」
「え?」
ミラー越しの風間さんは、とても優しい目をしていた。
「私共の前で、居眠りなどされた事は、一度も無い。もしかしたら、実のご両親の前でも。」
「…………。」
ああもう、
やめて下さい。
そんな顔で、オレに期待なんてしないで。
オレが、カイチョの為に出来る事なんて無いよ。
貴方が、カイチョを大切に思うように、
オレにも、大切な人がいるんだ。
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