Sub 7 話を聞くと、どうやら風間さんは、昔からカイチョのお目付け役みたいな位置らしい。 実家はやーさんだって知ってたけど、色々事業もやってて、カイチョはそのいくつかを任されているらしい。…まだ高校生なのに。 「…じゃあ、今も、出掛けるんじゃなくて、帰るトコだったんですか。」 夜通し労働って、カイチョに物凄く…似合うような、似合わないような。 夜通し、のトコは似合うけど、労働はメチャ似合わん。 「はい。普段は学校もありますし、どうしても休日に仕事が集中してしまいまして…。」 「……。」 綺麗な…綺麗すぎる寝顔を、複雑な思いで見る。 言われると、確かに寝顔には、疲労が見えた。 …どうすんの、オレ。 ほだされてる場合じゃないのに。 「…本当は、人前で眠るような方ではないんですよ。」 「え?」 ミラー越しの風間さんは、とても優しい目をしていた。 「私共の前で、居眠りなどされた事は、一度も無い。もしかしたら、実のご両親の前でも。」 「…………。」 ああもう、 やめて下さい。 そんな顔で、オレに期待なんてしないで。 オレが、カイチョの為に出来る事なんて無いよ。 貴方が、カイチョを大切に思うように、 オレにも、大切な人がいるんだ。 . [*前へ][次へ#] [戻る] |