Main イジメ…? 「はぁあああっ…。」 オレは大きなため息をついて、自分の席に突っ伏した。 「…何だ、鬱陶しい。」 そんなオレに、前の席で読書に耽っていた西崎から、冷たいお言葉。 「だって……ねぇ、ハルちゃん。オレ、狙われている気がするんだよね。」 今日の鉢植えだけでは無い。 ここ数日、階段から突き飛ばされそうになったり、教科書に剃刀が挟んであったり。 …そのお陰で、生徒会会計さんと、お話しちゃったし☆ 畜生…弊害までもたらしやがって…中々やるな。 いじめっ子め。 「お前みたいな平凡、誰も狙わないから安心しろ。」 真剣に言った言葉は、バッサリと切って捨てられた。 酷っっ!! 「へ、平凡だって狙われる事くらいあるもん!!平凡だって生きてるんだからぁあっ!!」 「へぇ。狙われるって、誰にだ?」 「え?…えーと………ヒットマン、とか?」 ハッ。 ……鼻で嗤われた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |