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「お前なんぞ射撃の的にもならん。いいか、斎藤。殺し屋だってお前みたいな平凡を平凡に殺して平凡に捕まるなんて事は御免なんだよ。お前のソレは己を平凡と認めたくないが故の悲しい被害妄想ってやつだ。平凡には平凡なりの平凡な人生ってやつがあるんだから、身の丈にあった平凡な人生だっていいじゃないか。」
「平凡平凡言い過ぎだぁああああっ!!!」
普段オレが話し掛けたって、10のうちやっとこさ1返してくれる程度のくせに、こんな時だけスラスラ淀みなくしゃべりやがってぇえええ!!
オレ平凡って言われるの慣れてるのに!(武藤のファンによく言われる。)
西崎が言うと、物凄い貶める言葉に聞こえるのって、何で!?
「…寧ろ、平凡だから狙われてるんじゃねーの?」
ヒヤリ、と額に何か冷たいものが当たる。
「武藤!」
手を伸ばしてみると、それは紙パックの紅茶で、『やるよ』って武藤がオレにくれた。
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