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厳しい視線を受けても、ここで負けるワケにはいかない。
オレってば、陽なたを歩けない身だから…じゃなくて、今、目立つのはマズい。

美人はオレが折れるつもりが無い事が分かったのか、諦めたように目を伏せ、嘆息した。

「…強情だな。」
「すいません。」

知的美人は、『もういい』と苦笑した。


「その代わり、何かあったら必ず生徒会に来る事を約束しなさい。」

はー…




…!!?


「……えーと…………生徒会?」


知的美人は、オレの疑問を汲み取ってくれたのか、よく通る綺麗な声で自己紹介をしてくれた。


「ああ。私は2年の日下部 京一。…生徒会の会計をしている。」


会計さんですかー。超似合いますねー……って、オレの馬鹿ーーーっ!!


キーンコーン…


オレが呆然としている間に、鐘が鳴った。

「時間のようだ。…君も早く教室に戻りなさい。…気を付けて。」

気遣う言葉を残して去っていく知的美人…もとい、日下部先輩の後ろ姿に会釈して、オレは足元に視線を落とす。

ああ…植木鉢片付けなきゃ、と、現実逃避してみる。


……………やっちまった。

不可抗力とはいえ、避けるべき生徒会と接触してしまった。


「どーしよ…。」


何か、日を追うごとに問題が増えてく気がする。


オレってトラブルメーカーだったんだー。
「あはははー……ハァ。」

オレは力なく、ため息をついた。


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