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「……………。」


オレは唇を噛み締め、俯いた。


怒られる、というより
今度こそ、嫌われるかも。


その怯えで、益々オレは顔をあげられなくなった。




ごめん。
ごめんなさい、ハルちゃん。

いっぱい心配かけて。
いっぱい迷惑かけて。


いつもみたいに言えたらいいのに、
今のオレには、そんな余裕無い。



暫く部屋に、重苦しい沈黙が落ちる。


ごめんなさい、すら言う資格が無いような気がして黙りこくるオレ。




「………っ、?」



ふいに頭の上に、なにかがおかれた。


ポンポン、と軽く宥めるように叩いたのは、西崎の手。


混乱したオレが、顔をあげるよりも先に、暖かい腕がオレを包み込んだ。


「……っ、」


苦しくはない程度の力加減で、しっかりと抱き締められる。

暖かい手が、頭に続き、背中をポンポン、と緩く叩く。


「…はる、ちゃ…」

「……どうした?何があった。」


.

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