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シャン、
スラリと光る銀色の筋、その切っ先がザックスの首に向けられた。
「邪魔しないで」
「…止めろ、ナマエッ」
「ザックス、そこを退いて」
…退かないなら、容赦はしない
ナマエはもう片方の剣を抜き放ち、構える。
ザックスは苦渋の決断を迫られる、だがしかし、退くわけにもいかない。
暫く彼が沈黙を保っていれば、ナマエは低く呟いた。
「どうせ君も、いつか私のようになる」
「!?」
ガキィン!
刹那、ナマエはザックスに向けて双剣を振り下ろす。
ザックスは瞬時にバスターソードを盾にその攻撃を受け止めた。
「私は復讐者になるの」
「復讐…!?」
「私達から沢山のものを奪い裏切った、この組織のね」
ナマエはギリリと刃に力を込めて、ザックスを圧す。しかし、力で負けることはないザックスはそれを弾き返した。
「そんなこと、誰に吹き込まれた!?」
「見えたんだよ、私にも真実が」
この組織の裏側が、真実が。
「ザックスだって、分かってるはずだよ」
「!!」
「神羅は、私達が夢見たような正義の組織じゃないってことを」
核心めいたナマエの発言に、ザックスは柄を握る拳に無意識に力を込めてしまう。
確かにそうだ、自分が今まで目の当たりにしたこの組織の一面は、どうやったって道徳的ではないものばかりだ。
ザックスは眉根を寄せるが、それを否定は出来なかった。
…だが、それにしても
「だけど、…お前はそれでいいのか!?」
「…。」
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