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おそらく例の後輩だろう。ザックスは青筋を浮かべた。
そんなこととは露知らず、ナマエはその後輩をからかって遊んでいた。

『ねぇザックス、皆揃ってるからから早く』
「何度も言わなくても分かるっつーの」
『え?…ちょっとザック』

ツー、ツー、ツー
バチン

ケータイを大きな音を立てて閉じ、ザックスは荒くため息をついてソファから立ち上がる。
通話の切り際に、ナマエはザックスの異変に気付き、何かを言おうとしていたが、ザックスは聞く耳持たずなよう。
また黒いオーラを放ち始めたザックスに、カンセルは少し引いた。

「任務だったの忘れてた。行ってくる」
「お、おいザックス」
「チッ…」
「(ザックスがグレた…)」

ザックスは大股に肩で風をきって歩いていった…





ザックスが集合場所に着くと、もはや誰の姿もなくなっていた。




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