* おそらく例の後輩だろう。ザックスは青筋を浮かべた。 そんなこととは露知らず、ナマエはその後輩をからかって遊んでいた。 『ねぇザックス、皆揃ってるからから早く』 「何度も言わなくても分かるっつーの」 『え?…ちょっとザック』 ツー、ツー、ツー バチン ケータイを大きな音を立てて閉じ、ザックスは荒くため息をついてソファから立ち上がる。 通話の切り際に、ナマエはザックスの異変に気付き、何かを言おうとしていたが、ザックスは聞く耳持たずなよう。 また黒いオーラを放ち始めたザックスに、カンセルは少し引いた。 「任務だったの忘れてた。行ってくる」 「お、おいザックス」 「チッ…」 「(ザックスがグレた…)」 ザックスは大股に肩で風をきって歩いていった… ザックスが集合場所に着くと、もはや誰の姿もなくなっていた。 [*前へ][次へ#] [戻る] |