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黒子
初雪が降るまでに 伊月 ほのぼの


寒い日には、部屋にこもるのが一番だ。

それがモットーのあたしは、コタツの中でみかんをほおばりながら、年越しのカウントダウンテレビを見ていた。


父と母はいい年して二人で初詣に行った。
時計の針は、あと少しでてっぺんをさす。


今年も、もう少しで終ってしまう。
とくにさみしいなあ・・・という感情はなくて。
ただ、ああ、今年も早かったなあ。って感じ。
おばさんになったかしら・・・・(笑)


そういえば、今年は雪・・・降ってないなあ。
もうそろそろ降ってもいいかもしれない。
まあ、あたしは寒いの嫌いだからいいんだけどね。

そんな事を考えていたら、急に携帯電話が鳴った。
ドキンと心臓がなる。
この音はあいつにしか設定していない。
なんて乙女ちっくなことしてるんだろうって自分でもばかばかしくなるけど・・・。

少し深呼吸してから、携帯にでる。

『あ・・・俺、伊月。紺野 ?』

何気ないあいつの声が聞こえた。
いつもどおりの声。冬休みにはいってから初めて聞いたけど。

「何?どーしたの?」

可愛くないな。自分でもそう思うよ。

『いや・・・あのさ、今何してる?』

「今?・・・テレビ見てる。」

『暇?』

「どっちかと言うと、暇・・・。」

なにが聞きたいんだろう?こいつ・・。
普段からわけわかんない奴だけど、こんなときにいきなり電話なんかしてきたら・・・
期待しちゃうでしょう・・・バカ。

『あのさぁ・・・。』

「何?」

『雪・・・降りそうじゃね?』

「雪?」

『そう、初雪。』

「初雪って・・・もう今年も終るけどね。』

明るく言ったつもりだった。
そしたら何言ってんだって笑ってるような声が聞こえて・・・
ついていたテレビが急に騒がしくなった。




『「始まるんだろ。」』


声が重なって聞こえた。
あわてて玄関まで走る。









初雪が降るまでに









(よお、初詣・・・いかね?)
(・・・!!10分待って!!)









やべー、伊月がキザになった・・・。
ありえんし。
いつも書いてから思うんだけど、
名前変換ってあたしちょっとしか使わないよね・・。
駄目だよね・・。上進します。

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