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ごちゃまぜどころ
リボーン逆行一回目1
逆行一回目1

響く銃声。それが合図だった。俺の視界は真っ赤に染まりすぐに真っ暗になった。遠いところでみんなの声。ああ、おれ、しんだ。



俺の三十何年かの一生の半分以上はこのボンゴレファミリーのために尽くした。

なので正直マフィアってもう飽き飽きなわけで。

だからなんてゆーか、うん。


「何故こうなった。」
「何言ってるんだダメツナ。早く行って来い。」

赤子特有の高い声がそう言うと後ろから大きな衝撃。気づけば目の前には顔の傷がチャームポイントの親類である。

「ええ。何でマジでこうなったかな。てゆーか、え?俺死んだよね?普通に考えてこれ夢?てゆーか天国どこ行った。全速力で逃げた感じですか。そうですか。それにしてもいきなりこの状況はなに?!え?なんでザンザスがいんの?そしてなんでそんな殺る気満々?!敵は他にももっといるだろ。例えば先ほど俺に一発食らわして見事俺のこと殺しちゃった敵ファミリーとかさ!仇を取れとまでは流石にお前には言わないけどボンゴレの繁栄のためにもあそこは潰すべきだと思うってゆーかこんなマフィア的思考うんざりてゆーか。てゆーか、お前俺が話してる間ぐらい攻撃止めろよ零地点突破ぁぁぁあっ!」

ピキピキパリーンと凍った音をBGMになんだか居た堪れない空気。

ここは一体何処なんだ。そしてなんでなんか視線が低いのか。そういえばさっき俺を突き落としたやつの声なんか昔のリボーンそっくり。

そんな当たり前の疑問よりも先におれは盛大に。

「ゲホゲホゲホゲッホ」

噎せた。

そりゃあんだけ叫べばな。

「おおー!なんかわかんねーけどツナ強いのなー!」
「極限にそうだな!」
「ゲホゲホ。ゴッホ。ゴッホ。」

ツナすげーのな。極限!ゴッホがどうしたのだ?そんな会話が背後から聞こえる。天然コンビは時を選ばず楽観的である。

そして、ゴッホって画家じゃないから。噎せてるだけだから。

「…ゴホゴホ…はぁ。」
「落ち着きましたか?」
「は?…ああ。うん。けど現場把握がまだ出来てないんだけど。てゆーかなんで君らがいるの?」

仮面を被った二人のまったくそっくりな女。うん、お前らがいる時はいつだって迷惑な何かが始まる時だったよな。うわ、フラグ。

「何寝ぼけてんだダメツナ。」

緩々とようやく脳味噌が現実を受け止め始め脳みそが動き出した時。下から先ほどの声。

ああ、嫌な予感。取り敢えずしたを向く前に周りを見た。

二十何年ぶりの母校である。

嫌な予感が更に深まる。
先ほど氷漬けにしたザンザスの方向を見るとなんだかヴァリアー勢ぞろい。そしてなんかみんな、若い。
反対方向を見るとファミリー勢ぞろい。そしてやはりみんな、若い。
最期に下を見る。するとそこにいたのは。

「リボーンなんで小さいの?」
「おめぇなにいってんだ?」
「うん。回転速くなった脳みそが憎い。」

どうやら俺は幻覚か死ぬ前の何かなのかリアルなのか知らないがとにかくあの日にやってきてしまったらしい。仕組みは分からないけれどあの日。
俺がリングを手に入れたあの日に。どうやら若返った姿で。

どうりで視線が低いはずだよ。


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